魔力制御の装飾品

「まずは魔力制御の装飾品を見に行こうかねぇ。」


私達はマーガレットさんとお店に向かった。


お店に入ると、様々な装飾品がありました。


「凄いですねぇ!」


私はついつい色んな装飾品に目移りしてしまい、中々選べなかった。


「うーん…どれがいいかなぁ…」


「ふむ、ネイト。あんたが選んであげな。」


「僕ですか!?」


マーガレットさんに話を振られて驚くネイトさん。


「ネイトさん、よろしくお願いします!」


「は、はい…。

えぇと………あっ!」


ネイトさんは店内を見て回る。


「これなんて、どうですか?」


ネイトさんが選んでくれたのは、私の瞳と同じ赤い色をした宝石の耳飾り。


「わぁ……凄く綺麗です!」


「良いデザインだね。」


「私、これが良いです!」


「よ、良かったぁ…」


会計を済ませ、私は早速耳飾りを付けて見せた。


「どうですか?」


「よく似合ってます!」


「えへへ!ありがとうございます!」


「これで少しは魔力が制御されるはずだよ。」


「特別、何かを感じる訳じゃないんですね。

もっと身体が重くなったり、苦しくなったりするのかと思いました。」


「昔はそういうものも沢山あったよ。

でも、今は随分少なくなった。

良い時代になったもんだ。」


マーガレットさんはしみじみと語る。


「さて、夕飯の買い物をして帰ろうか。

今夜はご馳走にするよ。」


「「やったー!!」」


私とネイトさんはハイタッチをして喜ぶ。


「………なんだか、孫が出来た気分だねぇ…」


マーガレットさんはクスクスと笑った。


続く

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