嘘つき

「大丈夫」と人に言うことで


 自分にもそう言い聞かせる


「辛い」なんて気持ちはまやかしだと


 大丈夫じゃない自分を切り刻んで


 その上から「大丈夫」で蓋をする


 そうやって積み重ねた嘘は


 切り刻まれた自分を覆い


 その中で膿んで余計に自分を痛めつける


 いつか楽になれるのか


 そんな日は来ない


 自分を偽り 愛せない自分を作り続ける限りは



〈あとがき〉

「いい人」を演じようとして、傷ついたり、腹が立った感情を無理に押し込め続けると、ありのままの自分を否定してしまってそれが余計に自分を傷つけてしまいます。素の「私」のままでは誰にも認めてもらえないのだと……。

 それに、作られた、偽った自分は他人に迎合しているようで、卑屈に見えて好きになれません。

 どうやったら自分を好きになれるんでしょうね……。

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