記憶


夜、眠りに落ちるとき


ふと何かを思い出す


大切なものだったはずなのに


また何を思い出したのか忘れてしまう




風が花の香りを運ぶとき


また誰かを想い返す


大事な人だったはずなのに


いつもそっと消えてしまう




空に虹がかかるとき


ハッと自分を思い出す


生きていてよかったんだと


ここにいてもいいんだと


何より当たり前なことを考える



それでもまた


少し進むと忘れ


少し落ちると思い出す



誰より私が一番好きなことを



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

鈴の音 どさまらすと @Kanesaka_manami

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ