4ページ目〜大会準備!PART 1〜
日曜日、それは全学校の生徒が楽しみにしているであろう日の一つだ。友達と遊びに行く人もいれば家で一人ゲームをする人だっている。もちろん俺もその一人……になるはずだったのだが、何故か今俺は学校の校門にいる。
「はぁ……なんでこんな目に。」
許さねぇあの教師!俺の唯一の幸せを奪わないでくれよ。
「良い機会じゃないかな?どうせこのままだと運動不足で倒れるだろうし。」
俺が一人ため息をついていると急に夏樹が声をかけてくる。
「話しかける前ぐらい声掛けろって。びっくりすんだろ。」
「ふーん。びっくりするっていう感覚あったのね。」
「お前俺を悲しきクリーチャーかなんかと勘違いしてないか?」
「別にクリーチャーとは思ってないけど、悲しき生き物なのは間違い無いでしょ?」
最大級のカウンターパンチを喰らって悶えている俺を夏樹はニマニマしながら見ている。くっそ!いずれ仕返ししてやるから覚えとけよ……!
「いつになるかしらね。」
「心も読むなっての……。」
お互いに睨み合っていると今度は冬美がやって来る。
「おはようございま〜すってあれ、何してんですか?そんなとこで這いつくばって。」
「気にしなくて良いよ。私の口撃に耐えられずに無様にも倒れただけだから。」
「は、はぁ……。」
状況が理解できず気の抜けた声を出した。俺は立ち上がり夏樹に代わり説明をしてやる。
「割とこういうのは日常茶飯事だから、適当に流しておいてくれ。」
雑な説明のせいでまだキョトンとしているがまぁ良いか。頭良いしすぐ理解してくれるだろう。
「とりあえず立花くんのことは良いとして、今日は頑張りましょうね!」
「おい……まぁさっさと終わらせるか。」
めんどくさいし速く終わらせて帰ろう。どうせ準備終わったら帰って良いんだろうし、家でAP○Xしたい……。
「なんか勘違いしてそうだけど、後片付けまでが今日の活動だからね。」
「……。」
今日、俺の想定してたことが全て逆に働いてる気がする……。もうあんまり期待しないほうがいいのかね?俺は。
「が、頑張りましょうよ。ね?」
冬美が苦し紛れにフォローをするが、俺からしたらただの追い討ちに過ぎないわけで……。
普段は自画自讃の塊なのだ。無理にフォローしようとするからただの追い討ちになる。取り敢えず嫌われるのも困るし、含みのある言い方だけしとこう。
「慣れないことはしない方がいいぞ。」
「?……って!どういう意味ですか!」
察しの良い娘だねぇ。頭に怒りマークが見えちゃってますよって痛ぇ!殴んな殴んな!餌がもらえない時の犬みたいな顔をしながら肩パンしてくるなよ……。
「はぁ……。仲良しね。」
夏樹は殴られながらも校舎に向かう俺に呆れながらも後ろからついてきた。お前もやってることあんまり変わらんぞ?まぁこれ以上はめんどくさいことになりそうだからこの話はここらへんで終わりにしようそうしよう……。
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私生活が忙しく投稿がかなり遅くなってしまいました。すみませんm(_ _)m
今回から一話の文を短くし投稿頻度を上げていこうと思いますので、何卒。
いいねやコメントも気軽にしていただけるとありがたいです〜。
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