6月 June
第90話 『ビリー・ザ・キッド』 @Teturoさん
〇作品 『ビリー・ザ・キッド』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054896569907
〇作者 @Teturoさん
【作品の状態】
短編・完結済!
【セルフレイティング】
なし。
【作品を見つけた経緯】
@Teturoさんは以前も読んだことがあり、当作品でも紹介しています。
そのため、また@Teturoさんの作品を読みたいなとお邪魔したところ、こちらの作品に出合いました。
【ざっくりと内容説明】
イケ牛(=イケテル牛)の心のなかの(照れ隠しの)話。
読み方によっては、イケ牛と、彼をお世話をする女の子の愛情物語ともいえるかもしれません。
*イケ牛という言葉は『ビリー・ザ・キッド』には登場しません。私が読んでいてそう思って勝手に名付けました。
【感想】
キャッチコピーにもありますが、「我輩は牛である。名前はまだない。」(『ビリー・ザ・キッド』より引用)から始まるお話。
これだけでピンとくる方は、ピンときますよね。夏目漱石の『吾輩は猫である』と同じで出しです。でも、中身は猫ではなくて牛。しかも男前で、世話をしてくれている女の子にとっても優しい闘牛なのです。
まだ名前はないという牛ですが、レンという女の子に「ビリー・ザ・キッド」という名をつけてもらいます。レンは彼のことを親しみを込めて、「キッド」と呼んでいました。
『吾輩は猫である』は猫から見た人間の日常を描いていますが、これは牛から見た人間の日常を描いています。
でも、キッドが見ているのは、彼のことを世話してくれる心優しいレンなんです。そしてキッドは一見クールでキザなのか、詰まらない言葉を心のなかで言い放つこともあるのですが、それはレンへの愛情の裏返しであり、彼女のためには体を張って守ることもしてしまう熱い心持った雄牛なのです。
そしてキッドは闘牛なので戦うこともあります。でも、レンが見ている前では負けなし。本当に男前な牛です。
そのため読んでいる方は、キッドとレンがいつまでもこんな風に過ごしてくれたらいいなと願わずにはいられなくなっていきます。
しかし、彼らにも別れがやってきます。レンが今住んでいる島から出ると言うのです。はてさてどうなってしまうのでしょうか。
キッドを大切にするレン、そしてレンを大切にするキッドの心が優しくなるようなお話です。気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。
今日は『ビリー・ザ・キッド』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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