第73話 『「本屋あるある」の現実』 初音さん

〇作品 『「本屋あるある」の現実』

 https://kakuyomu.jp/works/16817330653881668358

 

〇作者 初音さん


【作品の状態】

 短編・完結済!

 KAC2023・お題「本屋」参加作品


【セルフレイティング】

 なし。


【作品を見つけた経緯】

『KAC2023 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023~』の期間なので、参加作品をマイペースに読んでおります。



【感想】(少しネタバレしています)

 発想が面白いと思いました。


 よく少女漫画などで、主人公の女の子が高いところにある本を取ろうとして取れないでいると、「もしかしてこれだった?」といって、物語のヒーローであるイケメンが取ってくれるというシチュエーションがあると思います。

 でも、「現実では中々おこらないよね」という話が、『「本屋あるある」の現実』には書いてあるんです。


 恋愛小説を書くには、登場人物たちに(運命的な)出会いをさせなければなりませんよね。特に「ステキ!」「そういう出会いがあったらいいな!」と読者に思わせる印象的な出会いの場面を作るのも、作者の腕の見せどころなんだと思いますが、現実にはそんなに多くはないかなと思います。

 

 ちなみに、自分が物語のヒーローやヒロインの立場だったら、どうするだろうって考えてみたんですけど、もし女の子の立場だったら多分お礼を言って終わり、男の子の立場だったら本は取ってあげないだろうなと思います……。これでは少女漫画みたいには進展しないですね!(笑)

 いやでも、幼い子が、高いところにある本が取れなくて困っていたら手を差し伸べますが、中高生以上の女の人にとって、見知らぬ男性に声を掛けられるというのは抵抗があるんじゃないかな……と。

 物語のシチュエーションとしては結構好きですけど……、皆さんはどうでしょうか。


 私が考える、リアルな現実は置いておいておきまして(笑)


『「本屋あるある」の現実』では、その現実でのあり得なさを上手く利用してお話が描かれています。ちょっと期待した出来事が起こるんですけど、ことごとく裏切られるという展開でくすっと笑えます。気になった方は、是非読んでみてください。 


 今日は『「本屋あるある」の現実』をご紹介しました。

 それでは次回、またお会いしましょう。

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