第67話 『勘違い』 からいれたす。さん

〇作品 『勘違い』

 https://kakuyomu.jp/works/16817139558770167962

 

〇作者 からいれたす。さん


【作品の状態】

 短編(900字程度)。完結済。


【セルフレイティング】

 なし。


【作品を見つけた経緯】

 惣山沙樹さん(当作品では、2022年10月に『遠浅に溺れて』という作品を紹介しています)のレビュー欄にあったので、読んでみようと思いました。


【ざっくりと内容説明】

 故郷を離れて7年経ったとき、「私」は都内の街角で偶然にも同級生に会います。折角会ったからと食事をすることに。お酒も飲んで過去を語っていたら、彼女は「私」に「好きだったんだ、高校のとき」と告白するのです。

 初めてされた告白がまさかの同性……! さて、「私」はどうするのでしょうか!


【感想】

 この作品は、作者さんが自主企画に参加した際に作った作品のようです。

 お題は「『好きだったんだ、高校のとき』という台詞を入れること」。読んでみるとそのセリフが自然にお話に入り込んでいて、企画作品であることを意識することもなく純粋に作品を楽しむことができました。

 

 入れるセリフからも分かるように、何となく恋愛のお話かなと思うのですが、登場人物は「私」と同級生、どちらも女性です。つまりこれは「百合」の話なんですね。


 百合とは女性同士の恋愛の話のこと。もしかするとそういうのは苦手という方もいらっしゃるかもしれませんが、この作品では深いところまでは全く行きませんのでご安心あれ。


 本当は作品の内容をもう少し語りたいところもあるのですが、とても短いですし流れを話してしまうと初見の面白さが半減してしまうので、今回はやめておきます。


 タイトルから、なんとなくどんな展開か察してしまう方もいらっしゃるかもしれません。私も「多分こうなるんじゃないか」と思って読んでいたのですが、想像していなかった方向へいきました。しかし読めばなるほど納得、そして上手くまとまっていたので面白かったです。


 突然同級生の女の子に告白された話。『勘違い』っぽいのですが、はてさてどんな展開になるのか、是非読んで楽しんでほしいと思います。


 今日は『勘違い』をご紹介しました。

 それでは次回、またお会いしましょう。

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