第35話 『【完結】カクヨム旅行記』 かしこまりこさん
〇作品 『【完結】カクヨム旅行記』
https://kakuyomu.jp/works/1177354055079224509
〇作者 かしこまりこさん
【作品の状態】
表題の通り、完結済です。
【作品を見つけた経緯】
『【完結】カクヨム失敗日記』が連載終了後、続編である『【完結】カクヨム旅行記』を読みました。
【ざっくりと内容説明】
主に「書く」ことに焦点を当てたエッセイです。
とはいっても、話す内容は家族のことや宗教のことなど多種多様で、全く飽きません!
【感想】
『【完結】カクヨム失敗日記』から引き続き拝読しておりました、『【完結】カクヨム旅行記』は、さらにバージョンアップしており、読み手としてはとても興味深い内容でした。
折角なので、本当は応援コメントに書きたかったけれど、自分語りになりそうで話せなかった感想を含め、私のお気に入りのエピソードをピックアップしようと思います。
まず、「第4話 好みの文体」。
タイトルを見て分かる通り、「好みの文体」について書かれています。文体というのは筆跡みたいだなと私は思うのですが、多分誰もが自分だけの癖があると思います(私は、あると思っています)。そのため、人によってその文体が合う人と合わない人がいる――。そう言う話が書かれているんですけど、分かるなぁと、読みながら、うん、うん、頷いていました。
日本人が書いた作品では、「苦手」と思ったことはまだあまりないのですが、翻訳本はいくつかあります。
まず、『ハリー・ポッター』。世界中で愛され、日本でも大人から子どもまで愛されている作品かと思いますが、私はこの翻訳本が何故かなっかなか読めないんです。英語版はもちろん読むのに難儀するので、翻訳本を読みたいところなのですが、どうしても読み続けられない。『ハリー・ポッター』の本に出合ってからだいぶ経ちますが、何年かおきに開いても、未だに読めないままです(笑)
それから、『シャーロック・ホームズ』シリーズ。
この作品は色々な出版社から、それも沢山の翻訳者によって世に出されています。
そのなかで私が最も好きなのは、駒月雅子さんが訳すシャーロック・ホームズ(角川文庫)です。読みやすいというのが一番の理由ですが、それ以外にもホームズがワトソンのことを「ワトソン」というところも重要です。どこの出版社だったのかは記憶がないのですが、彼のことを「ワトソン君」と訳されていて、何だかむずむずした覚えがあります。それはもしかすると、映画やアニメなどで作られたシャーロック・ホームズとワトソンの関係が先行し、「ワトソン君」というのが不自然に思えたからかもしれません。
光文社文庫で出ているものも購入したことがあるのですが、それもホームズが「ワトソン」と呼んでいるんですけど、独特な挿絵が私の読む気を削ぐので、ひっそりと本棚の隅にしまってあります(笑)
次にご紹介したいのが、「第21話 夫のズボラ教育法」。
かしこさんはご自身の家庭についてもよく書かれているのですが、それがとても面白いです。オーストラリアに在住のため、日本とは違った生活をされていることも魅力なのかもしれませんが、読んでいるこちらも新しい発見ができて楽しいです。
第21話で語られるのは、コロナの影響で学校が閉鎖され、お子さんが学校に行けなかったときに、旦那さんが面倒を見ていたら、子どもたちが色々なことが出来るようになっていた! という話。
でも、面白いのはそこじゃなくて(えっ?)、用意されていたお弁当に野菜が一つも入っていなかったということ。じゃあ、何が入っていたんだろう? って気になったんですけど、そういえば野菜が一個もないお弁当が、どういう内容だったか聞き忘れてしまいました(笑) でも、たったそれだけのことなのに、小さな笑いが生まれて素敵だなと感じます。
もう幾つかのエピソードのことを書こうかと思ったのですが、応援コメントに書こうと思って書けなかった思いがここに現れてしまったので、この辺で止めておきます(笑)
「書くこと」「読むこと」について、一人ひとり色々な考え方があると思います。
これでいいのかなと悩むときもあるでしょうし、読まれないことに苦しさを感じることもあることでしょう。そんなとき、このエッセイを捲ってみたら、きっと何かしらのヒントを得られるのではないでしょうか。
また、小説を書いている人は経験したことがあるかもしれませんが、物語を書けなくなるときだってあります。その経験が初めてだったら、きっと驚いてしまうかもしれません。でも、このエッセイにはそんな経験も書いてあり、悩みを共有できると思います。
書くことに楽しみを見いだせるエッセイ。読んでみてはいかがでしょうか。
今日は『【完結】カクヨム旅行記』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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