前のエピソード――第20話　『枝葉末節にこだわる〈西洋中世の日常生活〉』　橋本圭以さん

〇作品　『爆笑！お葬式』

　https://kakuyomu.jp/works/16816452218621211343

〇作者　楠瀬スミレさん

【作品の状態】

　短編・完結済です。

【作品を見つけた経緯】

　偶然、楠瀬スミレさんのエッセイを見かけたとき「面白そうだなぁ」と思ったのですが、どんな方なのかプロフィールが出ている概要を見てみたところ、なんとも強烈なタイトルが目に留まったので読んでみました。

【ざっくりと内容説明】

　短編ですし、タイトルから何となく察して頂けると思うので割愛します。

【感想】

　タイトルの通り、「ブハッ」と笑ってしまう内容になっています(笑)

　お葬式は厳かで、粛々とやるものですが、それ故に思わぬトラブルがつきものです。それも笑ってはいけないのに、笑ってしまうような出来事が起こってしまう。

　しーんと静まり返っているときに誰かがおならをしてしまったり、マイクの前で真剣に話せば話すほど、ぺこりとお辞儀をしたときにおでこがマイクに当たってしまったり。参列している人たちは神妙な面持ちで葬儀に臨み、もしかしたら笑いたいのを堪えているのかもしれないけれど、そちら側の人たちが笑っていないのに、セレモニー側の人たちは笑うわけにはいかない！　という、心の葛藤がとても面白く、ユーモアに描かれています。

　でも、そういう状況になるのは、ある意味亡くなった人が大往生したから、というのもあるのかもしれません。私の知り合いが、「葬式はお祭りだ」と言っていました。長く生きた人ほど、それを祝ってやらなくてはならない、と。

　暗くなりがちなテーマですが、それを笑いに変えてくれるお話でした。

　今日は『爆笑！お葬式』をご紹介しました。

　それでは次回、またお会いしましょう。