『小さなお話その132』

やましん(テンパー)

『ゲーム盤』

【これは、著者の本日の夢に基ずく妄想にすぎないのである。】



             🌏 



ゲーム次官


『大臣、ゲーム惑星『地球』が、やや、コントロール困難に陥っております。』



ゲーム大臣


『やはり、そうきたか。最近、あまり大物の勇者を登場させてないだろ?』



ゲーム次官


『価値観が多様化し、勇者はやりにくいのです。個人独裁は、基本的には嫌われます。一方、地球のゲーマーたちが、独自にさまざまな勇者を想像し、混乱しています。また、自分は勇者だと勝手に主張しているのも複数います。こちらのプレーヤーから苦情が、頻発です。勝手に行動する、と。』



ゲーム大臣


『ならば、真の勇者を出せばよい。あ~~~~、そうだな、『大勇者まーなー・コンダー・キング・グレート』はどうか。大蛇の勇者だ。地球を支配させよう。』



ゲーム次官


 『受けないと思います。むかしは、受けましたが。ヤマタノオロチや、指輪の大蛇や。でも、もう、地球時間の1年も、持たないでしょう。我々には、10のマイナス2000000乗分の1秒以下ですが。めいっぱい拡大表示にしても、まあ、二~三日かと。』


ゲーム大臣


 『そうか? ならば、やはり、ものすごい兵器が必要だな。真空転移爆弾をもたせよう。』



ゲーム次官


 『いやあ、ほんとに、使いかねない。この宇宙全部が壊れます。これ作るのも、かなりの費用が、かかてます。地球のゲーマーに、銀河の数を数えさせるのも、やっかいだたんですしね、宇宙から外に出ないように、光速を超えられないと言う法則も与えましたし。うっかりゲーム盤から出てきたら、困ります。』



ゲーム大臣


 『むむむ。いやあ、きみ、ここんとこ思うんだが。はたして、【地球】ゲーム、に、ここまでこだわる理由があるか?』



ゲーム次官


 『そりゃあ、総督閣下がお好きだから。』



ゲーム大臣


 『しかし、総督も、そろそろ、お年だ。後継者はまだ決まらないが、地球の廃棄も考えてみては?』



ゲーム次官


 『そうですな。次回、閣議で、一応、話題に乗せますか?』



ゲーム大臣


 『うむ。私も、このままでは、終わりたくないしな。』



ゲーム次官


 『ぼくだって、そうです。 新しいのを、作りたい。』





  *********************** 🌏









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『小さなお話その132』 やましん(テンパー) @yamashin-2

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る