10話 迷宮ダンジョンまでの道のり
迷宮ダンジョンに向かうため、エルミナに一言いいに行く。
「今日から迷宮ダンジョンに行ってくる。1週間から2週間ぐらい会えないと思う」
「迷宮ダンジョンに行くのね。気を付けてよね! クリスがいなくなったら私嫌だから!」
「それは俺もだよ。そっちも気をつけろよ!」
「当り前よ」
「じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
エルミナとここまで気兼ねなく話せるようになるなんてな。仲間になれてよかった。あの時パーティを断っていたら今の暮らしは無いと思う。だから本当にエルミナには感謝している。
迷宮ダンジョンに行くためには平原を半日歩いて森に入る。森を迷わずに行けば次の日の昼には着くだろう。
俺は早速オージラを出て草原を歩き始める。モンスターと言うモンスターがあまりいない。草原にもゴブリンや蝶に似ているモンスター---チョウゲイぐらい。そう思っていたらチョウゲイと会ってしまう。数は3体。
俺はまず身体強化を使い動きやすいようにして、
身体強化が継続できる時間は現状10分程度。後7分ほどで今よりも動きがきつくなるってことだよな...。預言を使ったら楽に勝てるのだろうけど、そんなことをしたら俺の実力が上がらない。俺は
「これで後1体。これなら使える」
俺はチョウゲイが魔法を使う機会を窺う。数秒立ったところでチョウゲイが
少し感心していたがやばい。身体強化の切れる時間も後2分ほど。チョウゲイに対して
「はー。やばかった」
少しホッとしたところで身体強化が切れる。その時グッと体が重くなる。
(これが
少しの休憩をはさんで歩き出す。その後はゴブリンと数回戦い、半日ほどたったところでやっと森が見えてきた。日も落ちてきたことだし森に入る前に野営の準備をする。
{どの未来がみたいですか?}
{今日の危険度を知りたいです。何時にモンスターと会いますか?}
{今日はおよそ2時間後に1体のヒチュウと戦います。その後は安全です}
{ヒチュウとは?}
{空を飛んでいるモンスターで、索敵スキルを持っています}
{ありがとうございます}
この情報があるだけで楽ができる。2時間ほどたつまで剣を磨いたり、夜空を見ていたりした。2時間がたったところで空からトンボのようなモンスターがこちらに向かってきた。
一体なら大丈夫。俺はそう思いヒチュウにコピーを使うと
その後はいつも通りの戦い方をして倒し始める。まず
なんやかんやここまで学んできた魔法を活用して戦えて来ている。だけど不安もある。もし
ヒチュウも倒したことだから少し就寝して森に入る。昨夜得た
(これはすごい!)
敵がどこに何体いるかが分かる。だけど障害物が多いと数まではわからない。だから
それでも
(一旦休憩をはさんでダンジョンに入るか)
俺はそう思い休憩をはさんでいると
「お前。一人で来たのか?」
俺と同い歳ぐらいの男が話しかけてきた。
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