第172話 ゲスモブ、復讐を前倒しする(後編)
※ 注意! エログロ描写が苦手な方は、読まないで下さい ※
「ねぇ、善人、まだ続けるの?」
「まぁ、人も手配しちまったからな」
「そっか……私はもう十分だと思うけど、真由美と美里はまだなんだね」
「俺もちょっとやり過ぎかと思うけど、あの二人は何の理由も無く勝手に呼び出された挙句、理不尽な性暴力に何日も晒されたんだ。その元凶に対する恨みは、このぐらいやらないと晴れないんだろうな」
復讐二日目が終わり、清浄魔法を掛けるために呼び出した清夏は、失神している女王の姿を見てショックを覚えたようだ。
だが、兵舎の地下に閉じ込められていた時の坂口は、女王よりも悲惨な状態だったし、何の治療も受けさせてもらえていなかった。
寝台に全裸で横たわっていたロリ体型の坂口の全身には、無数の青痣や歯型が残されていて、股間からは出血していた。
今考えてみても、よく死なずに済んだと思うし、あの記憶を残していながら、よく正気を保てているものだ。
この二日間、女王をいたぶる坂口の瞳には狂気の光が宿っていた。
女王への恨みを消すための復讐だが、全てが終わった時には坂口は更に壊れてしまうような気がする。
二日目の復讐が終わり、自分の寝室で目覚めた女王は、半狂乱の体で暴れ回った。
水差しや花瓶、絵画、部屋にある持ち上げられる品物は全て投げ捨て、奇声を上げ、髪を振り乱しながら暴れる女王を使用人や兵士は呆然と見守るしかなかった。
二十分ほど暴れ回った女王は、使用人に命じて入浴して着替えを済ませ、昼の時間を過ごすリビングへと移った。
朝から口にしたのは水だけで、テーブルに置かれた果物にも手を付ける気配すら無かった。
普段は部屋には入れない兵士に、部屋の中で警護に当たるように命じ、じっと押し黙ったまま何かを考えているようだった。
女王が動きを見せない間に、俺はアイテムボックスの中で仮眠を取った。
夕方、予定の時間の二時間前に女王に睡眠導入剤を盛った後、サイゾー達の実戦訓練に同行した際に立ち寄った村へと移動した。
地主の男と交渉して借りた、村はずれの小さな家が今夜の復讐の舞台だ。
炊事場を兼ねた土間の他には、六畳ほどの部屋が二つあるだけの小さな家だ。
家の中は復元の魔法を使って、まだ人が住んでいた頃の状態に戻してある。
二間ある部屋のうち、手前の部屋のテーブルには食い物と酒を置いた。
そして、奥の部屋には木製の頑丈な台を置いた。
高さは八十センチ程度、天板の大きさは縦五十センチ、幅二十五センチ程度で、大人が乗ってもグラつかない強度がある。
「うん、準備は良いな」
借家の準備を整えたら、坂口と井川を呼びに行き、一緒に女王を拉致しに向かった。
女王は兵士や使用人に見守られながら、リビングのソファーで寝入っていた。
「よし、収集!」
アイテムボックスの機能を使い、女王だけをボックス内に収集する。
着ていた服まで残して、忽然の女王が姿を消したことで、城は大騒ぎになった。
「へ、陛下が消えた!」
「馬鹿な、一体どうなってる!」
「探せ、城中をくまなく探せ!」
城中を探したところで見つかるはずがないのだが、探さない訳にもいかないのだろう。
その頃、アイテムボックスの中では、眠り込んでいる全裸の女王に、坂口と井川が今日の衣装を着せていた。
胴体に革のコルセットを巻き、両腕は背中に回してコルセットに繋がったベルトで固定する。
長い髪は束にしてまとめ、口枷を嵌めてベルトで固定し、口と鼻だけを出したマスクを被せた。
「いいわ、移動して」
「了解」
井川の求めに応じて、異世界の借家へと移動する。
奥の部屋に置いた台の上に、女王を横向きに寝かせコルセットの金具を使って台上に固定した。
下側になった左足は台座に固定し、右足はふくらはぎと太ももをベルトで止めて拘束する。
「準備はいいか?」
「ちょっと待って」
坂口がグイグイと女王の体を揺すり、完全に固定されているのを確認した。
「いいわよ」
「そんじゃまぁ、復元」
「あぉ……おぉぉ……」
睡眠導入剤をぶち込む前の状態に復元すると、女王は僅かに動く首や右足を動かしながら声を上げたが、口枷を付けているから何を言っているのか分からない。
井川がペットボトルのキャップを外し、女王の鼻を抓んでから口に突っ込んだ。
女王は苦し気にもがいたが、やがて喉を鳴らして緑色の液体を飲み下した。
「ごふぅ……あおぉぉ……」
「ふふっ、何を言ってるのか全然分からないわ。でも安心して、今日はお前のために若い男性に集まってもらうから」
「おごぉぉぉ……おぉぉ……」
「あらあら、嬉しくて仕方ないのね。大丈夫よ、集まってもらった人には、そういう趣味の女なのだって説明してあるから」
復讐三日目の趣旨は、不特定多数による輪姦だ。
村の酒場で若い男に声を掛け、欲求不満の変態女を犯してくれたら金を払う、仲間を集めてくれと伝えたのだ。
男達を待つ間、坂口と井川は女王の体に催淫クリームを塗り込み、電マやディルドを使って前技を施していく。
昨夜の記憶が蘇ったのか、女王はすぐに喜悦の声を上げて昇り詰めた。
日が暮れた室内にランプや蝋燭の明かりを灯す頃になると、一人ずつや三人ほどで連れ添って若い男達が集まってきた。
ある程度の人数が集まった所で、集まった男達を家の中へと招き入れる。
「ようこそ、皆さん。今宵は存分に楽しんでいただきたい」
「よう、本当に女とヤルだけで金を貰えるのか?」
「はい、そうですけど、条件があります」
「条件だと?」
「はい、いくら変態女とはいえ生身の人間です。どの穴を楽しもうと、どの穴に出そうと自由ですが、殺されては困ります。いいですか、生死に関わるような行為や暴力は禁止します。それ以外ならば、欲望の限りに楽しんでもらって構いません」
「おい、さっさとヤラせろ!」
「ちょっと待って下さい」
「何だよ、まだ何かあんのかよ!」
「報酬は要らないんですか?」
俺が城から盗み出してきた大きな銀貨を見せると、集まった男達は息を呑んだ。
この大銀貨一枚で、平均的な男性の二、三日分の日給になるらしい。
「金を受け取ったら中へどうぞ、酒もツマミもご自由に、そして変態女は奥の部屋で待っています。存分に嬲って下さい」
「おい、行くぞ」
「酒なんか後だ、まずは女だ!」
「おぉぅ、変態のクセして良い体してやがるじゃねぇかよ」
「ほぐぅ、あおぉぉぉ!」
名前も知らぬ、顔さえ見えぬ男達に突き入れられて、女王は激しく体を震わせた。
その様子を坂口と井川はアイテムボックスの中から見物している。
マイクロビーズのデカいソファーに寄り掛かり、ポテチやポップコーンを食べながら、コーラを飲んでいる。
「うわっ、きったなぁ……」
「あっと言う間にドロドロだね。ざまぁみろだ」
集まった男たちは、総勢十七人。
まさか変態女の正体が、自分の国の女王とも気付かず、欲望のままに犯している。
アイテムボックスは台座を回り込むように作ってあるので、移動すれば角度を変えて見ることが出来る。
ソファーから立ち上がった井川は、頭の方へと移動した。
そもそもマスクを被せられた女王は何も見えていないが、井川からは女王の口許が良く見えるし、向こうの音も良く聞こえる。
「ごぉ……げぇ……ごぶぅ……」
「すっごい、喉の奥の奥まで突かれてるんじゃない?」
「なんかガマカエルの鳴き声みたい……」
「きゃははは! ヤバい腹筋崩壊するぅ!」
井川と坂口は、女王が凌辱される様子を見て、最初はゲラゲラと笑い声を上げていたが、時間が経つほどに冷めた表情を見せ始めた。
男達に物同然の扱いを受けている女王の姿を見て、兵舎に囚われていた頃の自分を思い出したようだ。
井川が、ボソっとつぶやく。
「なんかさぁ、男ってホントに馬鹿じゃない?」
「うん、うん、限度知らないよね」
「そう、こんなドロドロに汚れてるのに、平気でヤルとか、どうかしてるよ」
「私なんて、膣が裂けてるのに止めないんだよ。マジで殺してやろうと思った」
坂口が痛いから止めてと泣きながら懇願していたのを思い出した。
今の女王は助けを求める術もない。
潰れたガマガエルのような呻き声と、時々体震わせる絶頂の痙攣が生存の証だ。
開始から三時間が経過したところで、一旦休息を取ると男達を止めた。
水が欲しいかと尋ねると、ガクガクと頷いてみせたので、媚薬入りの水を飲ませてやる。
針を外した注射器で、膣と肛門に催淫クリームを注入すると、女王は僅かに残った気力で体を震わせて、必死に拒絶しようとした。
「お待たせしました、それでは、引き続きお楽しみください」
俺が休憩の終わりを告げると、男達は嬉々として女王の下へと駆け寄った。
「おごぉ……げぇぇ……」
再開された凌辱に、女王は必死に抗おうとしているようだが、拘束された状態で複数の男に群がられては成す術がない。
その後も、数時間おきに休憩を挟んだが、男達の狂宴は夜明けまで続けられた。
日が昇り、男達が一人また一人と去って行った後で、寝落ちした坂口を井川を起こした。
男達の精液にまみれて、息絶え絶えとなっている女王を見せる。
「どうだ、もういいか?」
「うん、これだけヤラれてればいいかな」
「私も、もうこれで手打ちにする」
アイテムボックスを出て、ゴム手袋を嵌めてから女王の拘束を全て解いた。
台座から転げ落ち、土埃まみれの床に転がっても動く気力も残っていないようだ。
真っ白に磨きあげられていた肌には、拘束された跡が生々しく残され、股間からはジクジクと出血が続いているようだ。
「よし、収集」
ドロドロに汚れたままの女王をアイテムボックスの中へ収集し、城へと移動。
大勢の兵士や使用人が集まって途方に暮れているリビングに、そのままの状態で女王を放出した。
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