第4話 本人の資質

「君、人生迷ってたでしょ」

夜の父親の言葉にドキッとした。

「そして、この先どうしようか、楽になりたいなぁ、そう。しいて言えばとかね?」

「そ、そこまで考えてたわけじゃ!}

「まぁ、落ち着いて。ウォーカーはね、そういった人のもとに現れやすいんだ。

そして先が見えていない人の目を食らう。仲間に引き入れたいのか、自身も光を取り戻したいのか、わかっていないんだけどね。」


状況を説明されつつ、恭信は気になる点を群青に質問し始めた。


「このことは、一般人は知らないですよね?なら、この、ウォーカーの存在なんかは国は認知しているんですか?」

「もちろん。それと僕たちは、政府の中の組織として活動しているからね。一族としても、随分と長いこと戦ってきているのさ。昔からお上とはいい付き合いさ。」

「でも、あんな風に襲われていたら、少しくらい気付く人がいてもおかしくないんじゃ、、」

「君、襲われているとき、ほかの人、見かけたかい?」

安信は少し考えたが、、見かけていないことに気付く。

あれだけ騒げば少しくらい、外を確認する人がいてもおかしくないのに


「それはね、君は誘い込まれたんだよ、奴らの世界にさ。ほかの人に気づかれない、耐性があったり、戦う手段、資格がないと入れないんだよ。」

「そ、そうだったんですね。、、でも、そんなことを聞いても僕はどうしたらいいのか」


「やっと私の出番ね」

夜が会話に入ってきた。

「そうだね、またそのあとに説明しよう。まずは夜について行っておくれ」

「わ、わかりました」


そうして部屋から出ると、また別の部屋に通された。

とても広く、学校や市にあるような体育館のような部屋。


「ここで何を?」

準備体操をしている夜に問いかけた。


「何って、あなたが戦えるように特訓するのよ」


「え?」

「さぁ、ぼさっとしている暇はないわ、説明しながら行くわよ!!」

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