　テグストル・パールクは、エリア中心にあるメトロシティから南西に位置する火山帯を含んだ観光都市だ。広大な海に面した海岸地帯と市街地、山岳地帯に大きく分けられている。ここを訪れる多くの人々がビーチのある海岸地帯を目指してやって来る。

　常に温暖な気候に恵まれたこの街は、この海岸地帯を観光資源とした開発に成功しており、治安も良く行政にも潤いが見られる街で、夜遅くまで出歩いても安全性が確保されていることから家族連れの客足が目立った。

　街全体に漂う素朴感がウリのひとつであるが、これは計算された演出によるものであり、テーマパークのような統一感がある。景観を保つために建築物には高さ制限が設けられ、街中では時間帯や場所に合わせて常に何かしら音楽や効果音が流れている。この街で働きたいと、わざわざ転居してくる者までいる。

　一方、高級志向の客も満足できるようなレストランやヴィラなども店を構えており、こちらも人気が高い。

　コンテンツが住み分けられているのも特徴で、海辺ではアクティビティやスポーツが頻繁に行われており、ビーチでの挙式も人気だ。

　海沿いに連なるホテルには充実したスパ等リラクゼーションが多様な価格帯で用意されており、非日常を味わいたい宿泊客が利用していく。よりプライベートな空間を求める客はヴィラに宿泊するなど、選択肢は様々だ。広大な敷地面積を持つショッピングストアも多数あるため、現地で荷物を揃える人もいる。

　一方、市街地では食堂や売店、比較的低価格なドミトリーなどが利用でき、現地に住んでいるかのような滞在ができる。海までは市内のバスやレンタルサイクルが主な交通手段になっており、距離もそう遠くないためこちらも人気だ。さらに市街地に居住している者にも街の景観に添った生活が求められている。

　山岳地帯にいけば、街特有の生態系が学べる博物館や爬虫類館などがあり、シーズンを選ぶが昆虫採取もできて特に子供に人気だ。地元スクールの環境学習にも利用されている。もっと進むと堆積土や固まった溶岩で隆起した火山地帯になる。休火山のため噴火などの活動もせず、ここにはあまり観光客は立ち寄らない。ここで発掘できる鉱石資源も街に潤いをもたらしている。