気合を発するのは何のためか?


基本稽古や型を行う際、技を出すのと同時に気合(かけ声)を発するように指導される道場や部活が多いと思います。


では、この気合にはどんな意味があるのでしょうか?


やはり筆者の道場では教えてもらえなかったので、自分で調べたり考え付いたりしたことを上げていきます。


まずは良い点から。


①元気があって大変よろしい(いにしえのスポーツ的価値観)。

②大声で相手が怯むことがある。

③大声を出すことでストレス発散になる場合もある。

④緊張した時、声を出すことで己を鼓舞する。

⑤気合を発することで技の威力が増すという説もある(半信半疑)。



次に悪い点を。


①恥ずかしい。

②喉が痛くなる。

③近所迷惑になる場合がある。

④実戦で死角から攻撃する際、自分の位置を相手に知らせてしまう。

⑤口を開いた瞬間に顎を打たれると脆い。

⑥浅く掠めた程度の技が強烈に入ったように見えることがある(試合でポイントを取るために大げさな気合でごまかす奴が出てくる)。



要するにメリットもデメリットもあります。

それなのに、ちゃんとした説明もなく、「とにかく声を出せ」「もっと声を出せ」というのは、いかがなものかと思います。


筆者の指導員時代は、一応本部の意向があったので気合を発するよう指導はしましたが、決して口うるさくは言いませんでした。


気合を発するかどうかは、状況に応じて自分で決めるのが一番良いと思います。


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