『最後の巫女AOI』

第367話 葵・・悲劇の始まり（５年前）

＜５年前＞

ダンと葵は

親子以上の絆があり

互いに愛しあい

揺らぐ事のない

深い信頼関係が築けていた

しかし・・・・

親子の絆に大きな亀裂が生じる

大事件が発生した！

魔王配下であるベルゼブルが

リムラ村の村人たちを襲い

強烈な精神汚染が

始まってしまったのである

毎日・・毎日・・・人々は襲われ

村人達の　人格が崩壊していき

全村民の心が病んでいった・・

もはや　ダン親子に対して

好意的に語り掛けるものは皆無となり

彼らは孤立していった・・

孤立した期間は　100日間

ダン自身　

誰とも会話ができず

怒鳴り合い　誹謗中傷し

争いが絶えない状況に

気が狂いそうであった・・・

しかし何故そこまで

リムラ村は陥れらてしまったのか？

それはベルゼブルによる

古禁術魔法によって

恐ろしい呪いが　

村全体に及ぼしたからであった！

実行犯は

ジキルとハイドであるが

彼ら自身も　

ベルゼブルに操られている事に

気づく事はできなかった

リムラ村の人達は

悪根の呪いにかかり　人格崩壊する事で

親子の関係は崩壊し　他者を傷つけ

暴力と破壊　激しい争いへと発展していった

まるで地獄そのものであった

◆

そしてついに！！

この日が訪れた

彼らがダン親子に

襲い掛かってきたのだ！

村人全員は

ダンの家を取り囲むと

手に武器を持ち

10日間　家の周りを何度も周回し

呪いの言葉を　放ち続けた

すると　次第に

ダンの精神を犯しはじめると・・・

葵は　ダンの変貌に気付き

急ぎ　抵抗を試みるが

もはや手遅れだった

「貴様！

俺に触るなぁ！！！！！！！」

ダンは葵の手を弾き

胸を強く押すと

葵は、床に倒れ込んでしまった

（葵12歳　悲劇の始まりであった）