第366話 『神の心』ダンの祈り

葵はかなり衰弱していたが

長い眠りから 目を覚め

以前のような生命力まで

戻るまでいかないが

笑顔がとても清々しく 

軽やかな表情をしていたので

ダンは安堵した!


「一時はどうなる事かと思ったが・・

あの悪夢の中で 

神が語り掛けてくださった

あの言葉・・今でも忘れられない・・

まるで現実の世界で起きているような

不思議な感覚だった


≪我が子よ!

私は、あなたを愛している!

私があなたに命を与え 創造した

あなたは 私の子 

かけがえのない存在である!


これからの人生 

あなたに降りかかる 

どのような災いも

私があなたの盾となり 

あなたを必ず守る!


強くあれ! 

雄々しくあれ!

恐れてはならない!

おののいてはならない!

私があなたを守り 

必ず支える! 支えるのだ! 


あなたは決して一人ではない!

神が共にいる!

神の絶大な力が働き 光となって

あなたの進むべき道を 真っすぐに示す!

だから ただ信頼して 神を求めなさい!

私は主! あなたを守るものである!≫


「神様は 本当におられるのだな!

これまで直接 語られた事はない!

しかし これは夢なのかもしれないが

私の心は 何故これほどまでに熱いのだ・・


この子は どういう子なのだ?

間違いなく 神に愛されている存在だ!!


人とは 神が造られた存在

全ての人は 神の子だと・・

聞いた事があるが・・本当なのだな・・・


私も この子も

全世界の人々は全て!

神に愛されている存在


もしそれが本当ならば

何と素晴らしい事実であろうか!!

この世界全て神の創造の業といえる!


これから 神が喜ばれる 

歩みができるようになりたい!!

私は そのように生きたい!!


今!神に誓おう!!

あなたを私の人生の主として

お迎えいたします!!

私の人生はあなたのもの

私の命が尽きる!その時まで

右にも左にも逸れず

ただ真っすぐに生きる事ができますように!!


神よ!

どうか弱い 私を守りたまえ!

そしてこの子を 葵を!!

特別に守り 導いてください!」


ダンは 心を込めて神に祈った!


神はダンの祈りを聞き 喜ばれた! 

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