第307話 エヴァの黙示録②

「私は次第に

心が汚染されていき

私が知らない魅惑的な世界を知らずに

人生を終えたくない!という

欲求がどんどん膨れ上がっていった!


そしてその闇の友人と

何度も語り合う内に

私の心はどんどん闇に染まっていき


気が付けば

姉への嫉妬心が増大し

妖精族の加護者としての務めを・・空しく感じ

これまでの人生に迷いが生じ

生きる目的を見失っていったのだ・・


そしてこれから何を目指して

どのように生きていったら良いのか?

全く分からなくなり


神の存在が疎ましくなり・・・


欲望が渦巻き

もはや抜け出せなくなり

神との距離が遠くなっていった・・

≪これが魔王の策略だった!≫


そして姉への嫉妬は

憎しみへと変化していき

さらなる力を求めて


ついに!!

禁断の聖地である

エデンの園に足を

踏み入れてしまったのだ


エデンの園に彷徨う中で

善悪の知識の木を探し求め


魔王より授かりし、禁断の秘術を用いて

ようやく目的の聖地に

到達する事ができた


しかしいざ

善悪の知識の木の実を

目の前にしたとき

迷いが強くあった・・


しかし魔王が古の蛇の姿で現れ

私を誘惑してきたのです


「さぁ!!

アポリュオンよ!!

食べなさい!

そうすればあなたは

神のようになれるのだから!!


そして巫女エヴァの力を

完全に超える事ができる!!!」


私は、言われるがままに

善悪の知識の木の実を食した


すると!!!何と!

これまで感じたことがない

歓喜へと発情し

全身の震えが止まらなった!!


私は『永遠の命』を

手にする事ができたのだ!!

そして内から溢れる

無限の力がこの手に!!!!!」


≪しかし私の良心は消失し

完全なる闇の世界に埋没していった・・・≫



私の心は完全に

悪根の力に支配され

魔王の下僕へと支配されていく・・・・・・・・・・・


3日後 ついに!!!

『天地を分断する

初代巫女エヴァと魔王の

激しい戦いが始まった!』



「さぁ!

エヴァの黙示録に

書かれている『最後の審判』

予言の言葉を知りなさい!!


これから起こる事は

当時の戦いの比ではない・・のだから


◆◇


『すると、別の、火のように赤い馬が出て来た

これに乗っている者は

地上から平和を奪い取ることが許された

人々が、互いに殺し合うようになるためであった

また、彼に大きな剣が与えられた


小羊が第三の封印を解いたとき

私は、第三の生き物が

「来なさい」と言うのを聞いた

私は見た 見よ 黒い馬であった

これに乗っている者は量りを手に持っていた

すると私は、一つの声のようなものが

四つの生き物の間で、こう言うのを聞いた

「小麦一枡は一デナリ 大麦三枡も一デナリ

オリーブ油とぶどう酒に害を与えてはいけない」


小羊が第四の封印を解いたとき

私は、第四の生き物の声が

「来なさい」と言うのを聞いた


私は見た 見よ 青ざめた馬であった

これに乗っている者の名は死といい

そのあとにはハデスがつき従った

彼らに地上の四分の一を剣とききんと

死病と地上の獣によって殺す権威が与えられた


■□■◆◇ 【ヨハネの黙示録より引用】

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