第308話 「青い星」総裁ベルゼブル

「アポリュオン様!

エヴァの黙示録について

もう少し詳しく教えて頂けませんか?」


7大陸世界会議長アダム皇帝が

アポリュオンに説明を求めた


「先程の預言書にあった

『火のように赤い馬・・

地上から平和を奪い取ることが許された

人々が、互いに殺し合うようになるため‥』


ここで書かれている組織は

私がこれまで率いてきた「赤い星」です


本部は私が壊滅させたが・・・


7大陸の全ての王都や町々において

「赤い星」組織は健在であり

まだ根強く勢力は残っています


総裁である私がいなくなっても

彼らは単体で活動する権限があり

魔王の力が強まれば

彼らの悪根の力も増していく筈・・


以前スンツヴァル王都で

行われたような破壊工作が

いつ勃発してもおかしくない・・


私が知る限りの情報提供は

するつもりですが

全てを把握している訳ではない


各国とも決して

警戒を怠らないように!


しかし悪根の力が働く時

天の星に僅かな動きが生じます

今後も彼らの動きは

把握する事ができるでしょう!


しかし私が把握しれきていない

『古の魔術』に通じる者がいます


2000年前

初代巫女と魔王ルシフェルの戦いより

遥か昔より存在しており

世の終わりのカウントダウンが始まる時

『死の使い執行人』として 

目覚める事になっている・・


預言書にある『青ざめた馬』とは

魔王ルシフェルの片腕である

「青い星」を差します!


「青い星」総裁!

彼の名は、『ベルゼブル』

私の力を遥かに上回る脅威的存在

『死の使者』の正体です!


ベルゼブルが持つ

『ハデスの剣』は、

非常に恐ろしく・・危険であり

地上の四分の一を

剣とききんと死病を流行らせ

地上に魔獣を放ち

人類を殺戮する事ができる


世の終わりのカウントダウンは

既に始まっており

魔王とベルゼブルによって

この世界はあと10日で

滅びてしまうでしょう!」



「・・・・・・・・・・」

人々は絶句して

言葉を発せられなかった・・・


「アポリュオン様!

「青い星」ベルゼブルに対抗する為に

我々7大陸連合軍が

今すべき事は何でしょうか!!


「それは・・何もない...

我々はあまりにも無力

打つ手は無いでしょう.....


しかし葵巫女が復活し

妖精王の力に目覚め

私が持つ妖精族の秘術を用い


世界を救うべき存在

『勇者ラック』に継承できれば!

必ず彼らに対抗できる

新たな力が目覚める筈!!


世界は

彼によって救われる筈!!

私はそう堅く信じています!!!


今は葵巫女の復活を待つ事!

そして残りの聖典と神具を集め

勇者ラックに

託すしか方法はない!


勇者ラックが

全ての人類の希望なのだから!」


アポリュオンは

初代巫女が記した

エヴァの黙示録を掲げ

高らかに宣言するのであった!



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