第254話 善悪の知識の木①

ジキルが倒され

ハイドは僅かに残された部下を連れ


葵巫女が出航した

大陸エデンへの帆船の後方より

後を追っていた・・


「まさかジキルが

こうもアッサリと

倒されてしまうとは・・」


魔具ハルマは

アポリュオン様の力の源である

『暗黒の盃』の悪根の力が

凝縮されており

扱うものは必ず死が訪ずれる

恐ろしい呪いの秘術が施されていた


つまり死を覚悟して

ジキルは戦いに臨んだのだが

まさか・・あの場面で

葵巫女の父ダンが現れるとは!!

誰がダンを解放したのだ!!

ハイドは歯ぎしりし

悔しがっていた!!


しかし実はダンを解放したのは

アポリュオンであった!


アポリュオンはあえて

ジキルを倒させ、大陸エデンの

「第2の聖典」「モーゼの杖」を

入手させることを目的としていた!


なぜなら新たな力

『妖精族の王に近い巫女』を倒すことが

「魔王復活に必要な条件」と

魔の預言書に書かれていたのであった!


つまりこれまで

アポリュオンは何度でも

葵巫女を倒す事は可能であったが

あえて聖典を手に入れさせ

巫女として覚醒していくことを

強く望んでいたのだ!!


「全ては最強の力を得る為に!!」

リエラ民族25000人をあえて奴隷化した!

全て50年前からの計画であったのだ!


しかしアポリュオン本人でさえも

この後予想を遥かに超えた

『神の偉大な力』を知る事になる!!


アーサー国建国以来最大の災い

つまり『7つの天災』が

連日起こる事になるのだ!


その災いはあまりにも過酷であり

アーサー国民とバラク王は

血を吐くほどの

苦しみにあう事になる!


明日いよいよ

「第2の聖典」と

「モーゼの杖」の力が目覚める!!


◆◇


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