第252話 父ダンの死①

葵巫女はジキルに対して

最大の神技「カリブルヌス」を発し

完全なる勝利を!

そしてジキルは完全なる敗北・・灰と化した・・


全てはジキルが

これまで犯してきた『罪』を

その身に負わせる為


『人は蒔いた種を

必ず刈り取る定めにある!』


『自分の十字架を

背負う必要がある』のだ!!!


犯した罪は、決して免れる事はない!

先程、現れた無免の騎士は

その事を繰り返し

警告していたのであった!!


◆◇


巫女はハッと我にかえった


そして先程

自身が受ける筈だったジキルの攻撃を

庇ってくれた存在がいた事に気が付いた!!


≪誰が私を守ってくれたの?≫


葵巫女はすぐさま

地面に血を流し

倒れている存在に気がついた・・


その存在とは・・


ジキルの攻撃を受け

胸を打ちぬかれ

即死状態になっている・・・

葵巫女の命を守ってくれた存在


それは『父ダン』であった!


「父さん!?」


『父さん!!!!!!』


≪どうして・・・・・どうして。。

父さんが・・・

ここにいるの!!!≫


葵巫女の絶叫した

泣き叫ぶ声が

辺り一帯に響き渡った・・・


「父さん・・父さん

・・・・父さん・・・・・・・・・

・・・・・・・・父さん・・・・・

・・父さん・・・・・・・・・・・


『父さん!!!!!!』

繰り返し叫ぶ葵巫女の

父を呼ぶ声が空しく

響き渡っていた・・・


尽きようとしている命が・・

父との時間が

あと僅かしかない事を悟っていた


「父さん・・・

私が助けにいく筈だったのに?

どうして・・どうしてこのような事に。。


どうして・・・

私を助けてくれたの!?」


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