第230話 「赤い星」一族との因縁①

『ティーナ海賊団』が出現する前


葵巫女を捕らえようと

屈強な水夫達が葵に襲いかかった!


しかし『黄金の王冠』の封印が解かれ

「巫女勇者」に覚醒した葵巫女にとって

彼らの攻撃など、造作もなくかわし

カスリもしなかった!


「くそ!

何故捕らえられないのだ!」


葵巫女が相手を軽く

投打すると、水夫達は

雷に打たれるような衝撃を受け

全身の筋肉が痙攣し

全く動けなくなった


それでも次々と

葵巫女に襲いかかると

総勢30名の水夫とリヴァイの精鋭兵士達が

瞬時に倒されてしまった!


「こっ!これが巫女の力か・・

何て恐ろしい力だ!

まるで空気を打つようだ。。

打撃を与えられる感覚がない・・


まるで別次元の存在であり

水夫長が全身冷や汗をかき・・

「参った・・」言葉を発し、意識を失った


すると戦闘を見ていた

軍団長リヴァイが姿を現した!


「流石は巫女だ!

我々では手が負えない・・・」

リヴァイは鋭く睨むと

困惑した表情を浮かべていた


「あなたがリヴァイ軍団長ね!

なぜこのような手の込んだマネをしたの!

私を捕らえたいのなら

真正面から挑んでくればよい!」


「巫女よ!

貴様は我々「赤い星組織」と

どのような因縁があるか知っているか?」


「詳しくは知らない・・・

しかし赤い星一族は

滅びた民族であると・・

聖典に書かれていました!


1000年前あなたがたは

「神:起源の存在」を怒らせ

硫黄の火を降らされ

町が焼き尽くされ

壊滅させられた!と聞いています!」


「簡単に言うな!

お前達妖精族は

神の血をひく選民・・我々の苦しみなど

分かる筈がない!


我々は、元々同じ親から生まれた氏族だが

「兄弟を殺した罪」に問われ

大陸エデンから追放された...


「それから・・荒野を彷徨い

皆から命を狙われ・・・

死ぬ思いをしながら生きてきたのだ!

そして親から子へ

さらに子へ呪いの記憶が伝承されていった


≪何が!忌まわしき一族だ!

ふざけるな!!

我々一族の苦しみなどお前に

分かる訳がない!!≫

(リヴァイは過去の呪いの言葉に支配されていた)


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