第229話  アポリュオンの密書

葵巫女が失踪する前日


リヴァイ軍団長の元に

「赤い星」組織総帥アポリュオンより

密書が届いた


その内容に

驚くべき内容が!


葵巫女がギルデロイ王都に潜伏しており

捕らえる為の秘策が

事細かに記されていた


「巡回兵の報告から

何者かがギルデロイ王都に潜入した事は

分かっていたが・・まさか巫女本人が

潜入してくるとは!

予想外であった!


「しかし総帥アポリュオン様は

我々が知りえぬ情報を

どのようにして知りえたのだ?


アポリュオン様は『異能力者』

『竜頭の指輪』により

無限の生命力を得ている事は分かっていたが・・


≪非常に脅威的な存在≫

リヴァイは一度だけ謁見した事があるが

命を吸い取られる感覚があり

過呼吸になり、意識を失ってしまった


気がついた時

リヴァイは≪魔の洗礼≫を受けていた


リヴァイは元々

普通の少女であったが・・

アポリュオンから『竜頭の指輪』の

強烈な悪根の支配を受ける者へとなった!


「アポリュオン様の命令は絶対!

巫女を必ず捕らえてみせる!」


◆◇


リヴァイ軍団長はかねてより

巫女誕生の預言について

いつどこで誕生するのか?

綿密に調査を重ねていた


広大な大陸ビジョンのどの村で

誕生するのか?些細な情報の

収集も怠らなかった


そしてついに巫女が誕生した!

しかし巫女が覚醒するまでは

巫女の片鱗が見られなかったので

正確な居場所が特定できなかった為


数多くの村を廃村に追いやり

その結果巫女自身に対し

大きな精神的、肉体的ダメージを与えたようだった


しかし幼少期の

大きなマイナス経験が

より大きくプラスに働き

かつてない巫女の力が覚醒し・・


2年前、突然スンツヴァル王都において

葵巫女が巫女府に就任した時

リヴァイをひどく驚愕させた!

(廃村で巫女らしき少女を複数捕らえ

アポリュオンの元へ送っていたからだ)


そして破滅寸前の王都を見事に復興させ

新たな町建設までおこない

驚くべき手腕を発揮していた!


葵巫女の力は

歴代の巫女よりはるかに優れており

初代巫女に並ぶ潜在能力を秘めていた


何度か手下を派遣し

魔具デュエルを用いて

幾度も妨害を試みたが

まるで手に負えなかった。。

しかも勇者が育っていたのだ!

奴は巫女に並ぶ脅威である・・・


スンツヴァル王都の

闇組織が壊滅した訳ではないが

今は静観するように、指示している

「まだ時ではない!」


いずれはスンツヴァル王都において

破壊工作を行う予定になっている!

「今に見ていろ!

必ず報復してやる!!!」

リヴァイは固く決心していた


「赤い星」総帥アポリュオンの

命令はこうだった!

『巫女を必ず捕らえよ!』

その為の具体的な指示が書かれていた


それは巫女の父を囮にし

おびき寄せ、最新帆船を用意し

渦潮を利用した逃亡計画であり


リヴァイは見事

成功する事ができた!


しかし捕らえてすぐに

予想外の出来事が!


『ティーナ海賊団』が出現したのだ!!

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