第180話 薬草を捜しに

翌朝、葵巫女は

朝一番に目を覚ますと

村長の家周辺を散策し

何かを捜しているようだった


「お嬢ちゃん!

何しているんだい?」


「あっ!村長さん

おはようございます!」


「昨晩は

よく眠れたかい?」


「ええ!

ありがとうございます!

お陰様でぐっすり眠れました


でも兄さん達は

少し寝不足のようなので

朝ごはんになるような薬草はないか

捜しているのですが・・・

食べられる薬草は

どの辺りに生えてますか?」


「サイラ菜とトリシュなら

川沿いにあると思うが

案内してやろうか?」


「良いのですか?

ありがとうございます!」


「こっちだ!

ついて来な!」


村長は葵巫女を連れて

ピジョン川上流の川辺に

案内してくれた!


「村長さん!

ありがとうございます!」


「ひとりで戻れるかい?」


「ええ!大丈夫です

それから父さん達見かけたら

私がここにいる事を

伝えて貰えますか?

心配をかけてはいけないので!」


「お安い御用だ!

川の流れが急だから

気をつけるんだよ!」


「ありがとうございます!

気をつけます!」


葵巫女は早速

薬草サイラとトリシュ採取をはじめた

リムラ村に住んでいる時に

父の手伝いをよくしていたので

手慣れたものであった!


◆◇


その頃

納屋で眠れなかった

葵巫女とヒナタ以外のメンバーは

荷馬車と野宿をして寝入っていた


交代で警備をしていた兵士達も

旅の疲れで、交代がスムーズにいかず

葵が納屋を出た事に気付かなった為


ヒナタが目を覚ました時

葵巫女の姿が見えなかったことで

少し慌てた様子で

兵士に声をかけた!


「あなた達!起きなさい!

葵巫女様はどこへ行かれたのですか?」


「はっ!すいません

つい眠ってしまいました!!


「おい!お前ら起きろ!」

残りの兵士達も目が覚め

葵巫女がいない事に気付き・・・

ちょっとした騒動になってしまった!


「どうしよう?

葵巫女様はどこへ行かれたのだ!」


兵士達の騒ぎに

ラッセル伯とクリス王子

アーバス隊長も目を覚ました


「何があったのだ?」


「アーバス隊長!

申し訳ございません!


葵巫女様の姿が

見当たらないのです!

すぐに近辺を捜して参ります!」


「なっ!

何だと!!!!」


その時

葵巫女の案内から帰ってきた

村長が戻ってきた!


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