第169話 葵巫女の過去の傷③

「サラ!見て

古傷がだいぶ消えているでしょう!」


葵巫女はリムラ村にいた時

悪種の影響で、村が崩壊され

父からひどい暴力を振るわれていた時期があり

身体中傷だらけであったが


1年以上経過し

葵は巫女に覚醒してから

『癒しの力』が備わっていた

それ故に傷跡は塞がり

透き通る肌に回復していたのであった


「すごく綺麗な肌・・・

葵巫女様!

みんな心配していたのですよ!


女性にとって肌に傷が

残る事はとても辛いこと・・・

良かった!本当に良かったです!」


サラとデルは

当時の痛々しい傷跡を見ていただけに

葵巫女の傷跡が完治している事を

とても喜んだ!


「さぁ!

みんなもこっちへ来て

お風呂に入りましょう!」


MIKOハウスには

特注の温泉設備があり

日頃の疲れをゆっくり癒す事ができた


◇◆


「葵巫女様

月が綺麗ですね!」


「今日は満月ですね!」


葵は目を瞑り

リムラ村にいた時のことを思い出した

リムラ村が崩壊するまでは

優しい父がいて

よく一緒にお風呂に入っていた


(父さん・・・早く会いたい!)


「葵巫女様!

今日はどうして

一緒にお風呂に入りたい!と

おっしゃったのですか?」


「今日は

MIKOシティ創立記念日!

記念すべき日でしょう!

だからみんなと思い出を

作りたかったのです!」


「そうなのですか・・

一緒に入る温泉は最高ですね!」

エルサは葵巫女の少し寂し気で

どこか遠くを見ている表情が気になっていた


「今度水着を着て

男子達も呼びますか?」サラ


「えええええ!

それはやめた方がいいですよ!」


「冗談ですよ!!」

(エルサ王女が一番顔を赤らめていた)


「ハハハハ!!」


◆◇


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