第149話 ヨーデル新社長就任

ヨーデル執事は

ガンメル夫婦の話を聞き


葵巫女との出会い

はじめて会った時

熱中症と栄養不足で倒れていた

少女時代の葵の姿を思い返していた


あの時、ラックが葵巫女様を発見し

助けていなければ

もしかしたら命を落とされていたかもしれない・・・


しかし神が我々を

葵巫女様に出会わせてくださった!

これは凄い奇跡だといえる!

神よ!感謝致します!!

(ヨーデルは祈り心になっていた)


「葵巫女様!

私の使徒候補としての使命も

ガデム元村長と同じです!

このスンツヴァル王都と近隣の町々が

悪種の戦士から守り

平和な国を実現する為に

尽力致します!


私は具体的に

葵巫女様の執事であり

巫女府での公務と新しい町建設

MIKOブランドの統括をさせて頂いておりました!


葵巫女様が

王都に来られてから、多岐にわたり

新しい事業(MIKO事業)を始められ


このMIKO事業は

この国の不況の波の打破!

若者達が将来に夢を持って

この国を築き上げていける

大きな原動力になっております!


私は、これまでの人生の中で

今が最も充実しており

寝る間を惜しむほど

誇りをもって、MIKO事業に

関わらせて頂いております!


葵巫女様はこれから

新たな使命として

第2の聖典と神具を入手する為に

大陸エデンに出掛けられている間も

MIKO事業を

命がけで守って参ります!!

お任せください!!」


「ありがとう!

ヨーデル執事!

私はあなたを心から信頼しています!

そしてこのMIKO事業は

このスンツヴァル王都の

全国民の心の支えとなりたい!


全ての国民が仕事に誇りを持ち

子供からお年寄りに至るまで

すべての国民が、自分には生きる目的があるのだ!

自分の役割、年齢や性別や、障害や

過去のシガラミを含めて、全てを乗り越え

共に理解し合い、支え合える社会が築いていきたい!

そう願っています!!


MIKO事業は

巫女府より多額の資金を投じ

出来る限りの支援をしてきたつもりですが

これからはヨーデル執事!

あなたが中心となって

MIKO事業を支えてください!!


これからこのMIKO事業は、さらに発展し

この国の経済を動かす事になるでしょう!


国が発展すれば

私の故郷リムラ村をはじめ

近隣の衰退した村々を助ける事ができる!


ヨーデル執事!

私はあなたに執事という立場を超えて

MIKO事業の社長として

腕をふるって欲しいのです!


あなたは今から

MIKO事業の新社長です!


任せましたよ!!

ヨーデル社長!!」


「私が社長ですか?

それはあまりも恐れ多い・・・


しかし巫女様から

巫女覇気の息吹の力を頂いてから

私も、新たな力!リーダーシップが

芽生えたような気がしております!


今、MIKO事業には

1万人を超える従業員がいるので

彼らの生活を支える為にも

MIKO事業の責任者として務めを

全うして参ります!!」


「ありがとう!

ヨーデル執事!

あなたの為に祈らせて下さい!!


起源の存在:神よ!

ヨーデル社長に

新しい力をお与えください!

神の霊を受け全国民の模範となる

愛ある社長になれますように!

特別な力をお与えください!


そしてこの国が不況から

完全に脱する事ができるように!

MIKO事業をさらに発展させてください!!」


葵巫女は、ヨーデル執事の為に

特別に頭に油を注ぎ神に祈った!


「ありがとうございます!!」

ヨーデルは涙を流し

強い決意のもと

MIKO事業の発展を誓ったのであった

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