第126話 恐れを勇気に!

「アダム皇帝!

それからMIKOハウスの者達に

同行してもらうつもりです!

彼らの中に使徒の力を

秘めた者達がいるからです!


クリス王子とエルサ王女にも

危険が伴うかもしれませんが

承諾してもらえますか?」


「もちろんです!

あの子たちは

MIKOハウスに入居させた以上

私の手から離れました!


それに今回彼らが大切な任務に

選ばれたことを

誇りに思っております!


本来王族は

民の為に存在している!と言っても

過言ではないのですから・・

本当は私自身が同行したい気持ちです!


しかし今回

彼ら自身が

葵巫女様と任務に当たれる事を

喜んでいるようでした!


彼らは葵巫女様に出会い

人質事件以降、成長は著しい!


皇帝として、父として

涙が出る程嬉しく思っているのですから!!


すべて葵巫女様と勇者ラックの

おかげだと思います!

非常に頼もしい!!

私はいつ引退しても良い気持ちです!」


「アダム皇帝!

引退はまだ早いですし

まだまだ働いて

貰わなければなりませんよ!」


「ハハハ!

肝に銘じておきます!」


◆◇


「クリス王子!

エルサ王女!


アニー、デル、シズ、ヘルド

心の準備は大丈夫ですか?」


「正直・・・

少し緊張しています!


私達が葵巫女様の

お役に立てるでしょうか?」


「勿論です!」


「でも・・

カオス化した人達を前に

何をしたら良いのか・・

正直・・恐れがあります・・

私達はあまりにも無力です。。」


「大丈夫です!

勇気は、神が与えて下さいます!

だから恐れないで!!

私についてきて下さい!」


「分かりました!

葵巫女様を信じて

ついて行きます!!」


「さぁ!

参りましょう!!!」


「はい!!!!」


◇◆


その頃、市街地では

錯乱状態になった住民が

100を超えていた!


「やばいぞ!

非常にやばい!

このまま市街地全体にカオス化し

破滅に向かうのは

時間の問題だぞ!!


葵巫女様と

ラック13軍団長率いる

「黄金の羽」部隊が派遣された!と

聞いたが到着はまだか!!!

急いでくれ!!!」


市街地の巡回兵士達は呻き声をあげ

天を見上げていた!


その時だ!

特殊部隊レッドベレー軍が

市街地混乱に乗じて

王都銀行を襲撃してきた!

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