第127話 大リバイバル

葵巫女はMIKOハウスの者達と共に

市街地の表通りに立ち

起源の存在:神に祈った!


すると天が開け

市街地を覆っていた

闇のオーラが次第に薄れていくと

カオス化の波が遮断され


神聖な神の臨在が街全体を

覆うかのように広がっていった

すると安らぎと深い安堵感が人々の心を捉え

恐怖の伝染は完全に消滅した!


そして錯乱状態にあった

100を超える住民の足が止まり

彼らは涙を流し、跪き、天を仰いだ!


「葵巫女様!

彼らの足が止まったようです!」


すると葵巫女は

大通りの中央に

聖壇を築かせMIKOハウスの者達と

心を合わせて祈りはじめた!!


『主よ!

立ち上がり

彼らの前に進み行き

打ちのめしてください

あなたの剣で、悪しき者から

私達のたましいを助け出してください!


主よ!御手をもって人々から

相続分が地上の命であるこの世の人々から

私達の魂を助けてください!

あなたの蓄えで、彼らの腹を満たされ

子たちは満ち足り

その余りを、さらにその幼子らに残します!

しかし私は、義のうちに御顔を仰ぎ見

目覚めるとき、御姿に満ち足りるでしょう!』

(Bible引用)


「市街地の人々よ!

聞きなさい!

神のみがあなた方を

救い出す事ができます!


悪しき習慣を悔い改め!

罪の赦しを請いなさい!!


心を開き悔い改める者は 

神の憐みを受けられるでしょう!!」


「さぁ!

クリス王子!エルサ王女!

アニー、デル、シズ、ヘルド

そしてヒナタよ!


あなたがたの出番です!

按手の祈りをし

彼らの心に直接語り掛けなさい!

彼らは完全に正気に

戻ることができるでしょう!!」


「お兄様!

さぁ!葵巫女様が

おっしゃる通りに祈っていきましょう!」

エルサ王女は声をかけると


クリス王子達は

カオス化した

100を超える人たち

ひとりびとりの頭に手を置き

丁寧に祈りはじめた!


すると恐れを抱き

自宅に閉じこもっていた者たちも

神の臨在に触れ

その場は、『祈祷院』といえる場となり

祈りの連鎖がはじまった!


カオス化しなかった者達も

内に潜む悪しき側面に触れられ

祈らない訳にはいかなくなったのだ!!


今ここに!

スンツヴァル王都で歴史に残る

『大リバイバル』の始まりであった!!

この日を境に、市街地にある礼拝堂は

朝から夕方まで、人々が詰め寄せ

神に礼拝を捧げていくのであった!


■□■◆◇


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