第110話 シェアハウス完成①

「明日はいよいよ

葵巫女様のシェアハウス

オープニングパーティを開催です!


新しく建設されたシェアハウスは

MIKOハウスと命名されます!

高さ10mの天井はガラス張り

自然の光が入るようになっており

夜は蝋燭が柔らかな明かりを灯し

落ち着いた時間が過ごせる空間の実現化


そして木の温もりを

感じられる家具を揃えられており

共有スペースであるリビングには

ソファ、テーブル、本棚と

カフェ風なキッチンスペースがございます!」


◇◆


「ヨーデル執事!

何て素晴らしいハウスなのでしょう!

本当にありがとう!

ご苦労かけましたね!」


「いいえ!

葵巫女様のお陰で

無事に完成する事ができました!

当初予定より時間がかかってしまいましたが

ご希望に添えられるように

皆が協力し合い

尽力した成果であります!


それに今回は

葵巫女様より恩赦を頂いた

元貴族マフィアの者達が

目まぐるしい活躍をしたもようです!

どうか彼らを褒めてあげて下さい!」


「そのようですね!

彼らには褒美を用意しましょう!

しかし彼らの努力を引き出したのは

私の恩赦への礼だけでは

なさそうですよ!」


「そうなのです・・

何故ラックの為に

彼らがそこまで励むのか?


私は父として

理解できない所です!

ハハハハ・・・」


「まだそのような事を?

ラックは第一使徒として選ばれ

今やこの王都で 私に並び

国を導く勇者として

目まぐるしい活躍をしているのですよ!


あなたは息子の成長を

もっと喜ぶべきです!」


「ありがとうございます!

どうも私は・・・

まだ息子として

昔の面影が離れないようで・・・」


「でもヨーデル執事!

あなたの顔には息子への

誇りと期待感とが

顔の表情からにじみ出ていますよ!」


「お見通しですか・・

お恥ずかしいです・・・」


「葵巫女様!

個々の部屋は

ほぼ同じ作りになっておりますが

アダム皇帝の強い要望で

葵巫女様にはどうしても

他の入居者と差をつけるよう!

の指示のもと、2倍の広さになっております!


これでもかなり狭くなった方で

当初予定の十分の一の広さしかございません!」


「本当は皆と同じ広さの部屋を

希望していましたが

致し方ありませんね・・」


葵巫女はもっと手狭を希望したが

交渉に交渉を重ねて

この広さに落ち着いたのであった


ちなみにクリス王子とエルサ王女は

他の入居者の1.5倍になっている

それでも個々の部屋は十分広い


「葵巫女様

明日のオープニングパーティには

アダム皇帝と皇太后

ドルモンド候、ラッセル伯

王都議会の上級貴族

そして12軍団長

「黄金の羽」部隊長サムル

ヘルシングランド隊アーバス隊長 等が

招待されておりますので!」


「そんなに大勢来るのですか?

私の招待客は来る事になっていますか?」


「2次会パーティーより

参加予定になっております!」


「分かりました!

ヒナタの具合も

大丈夫ですね?」


「心身共に回復しており

とても元気だと聞いております!」


「それは良かった!

では明日まで時間がありませんので

残りの準備を、宜しく頼みますね!」


「承知致しました!」




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