第81話 金融マフィア問題

「アダム皇帝!

率直に言わせて頂きます!!


王都行政の中枢メンバーである

あなた達は今までどこに目をつけ

どのような政策をしてきたのですか!?


王都の市街地の住民達は

貴族マフィア達にいいように食い物にされ

明日への希望を失い

路頭に迷っているではありませんか?」


葵巫女は声を震わせ

涙ながらに訴えた!」


「葵巫女様

申し訳ございません!」

一同は葵に跪き謝罪をした

(各人が己の無力さを悔いているようであった)


「葵巫女様

王都のマフィア問題について

現時点の調査報告及び今後の対策について

クリュゼル首相府長から報告させて頂きます!」


「王都には利息規制法という法律があり

金利(貸付け額に応じて15~20%)が上限金利とし

貸金業者から貸付けを受けた遅延損害金の上限は

年20%と決められております


しかし金融マフィアは規制法逃れと

借金に追いやる横暴な振る舞いが横行しており

彼らを取り締まる法執行機関が機能していないと

言わざるを得ません・・・」


「アダム皇帝!

これ以上金融マフィア達を

野放しにしてはいけません!

都民は苦しんでいるんですよ!

貴族の金融マフィアによる

横暴な振る舞いと

暴利を貪る輩の取締り

借金で苦しむ人たちの

債務整理を図らなければなりません!」


利息規制法の法律改正が必要です!

今後、金利15~20%の上限金利を5~10%とし

遅延損害金の上限は年10%としてください!


違反した会社には業務停止命令を!


それから法執行機関の強化を図ってください!

責任者は、ラッセル伯を任命します!


異論はありますか?」


「いえ直ちに施行致します!」


あともう一つラックから

重要な提案があります!

彼の提案を私の意見として

受け取ってください!

良いですね!!」


この提案は驚くべき内容だった!



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