第40話 激励のことば

「ガンメル村長!

出発の時間が来ました!


代表して集まった村民と

アデルス学園の生徒達に

激励の言葉をかけてあげてください!」


ヨーデルがそう伝えると

ガンメル村長と妻ルスタ学園長と

その場にいた主要メンバー達の様子が。。


「何だ!?

何が起こったというのだ?」

彼らはこれまでに 感じた事がない

只ならぬオーラを感じた


「ガンメル村長

これは・・一体?」


「ヨーデルも感じるか?

これは・・妖精族の最高位に似たオーラだ!

かつて預言者アブラハ様に

お会いした時に 似たような

魂の震えを感じのだが・・

また異質な高貴な存在を感じる・・


この感覚は

これまで感じた事がないが・・何故か懐かしい

母の胎に戻る事ができるならば 

きっとこのような安らかな感覚であったであろう・・


私の魂の 不純物が

洗い流されていくようだ


海のように広く 山のように高い!

自然界の全てが 創造主によって造られたように

我らは 生かされている存在である事が伝わってくる!

人生とは 何と素晴らしい 時間なのだろう!


神が住む 伝説の世界に赴く事ができたなら

きっとこのような 感覚になったのではないか?」


ヨーデルが 歓喜の声をあげていると

神の霊が 深く望み

妖精族の守護者である

学園長ルスタが 預言のような言葉を語りだした


□◆□◇◆


『この地に 神が降り立ち

我らの心が 透き通る風のように 流れていく

まるでガラスのような透明感があり

全てを反射するかのように とても力強い!


この力の源の圧倒的な存在感により

リムラ村を覆っている悪根の支配が完全に消し去る!


それ故 必ず 復興は成し遂げられ

リムラ村は かつての輝きを取り戻し

人々は 互いに愛し合い

素晴らしい 神の国が到来するであろう!!』


□◆□◇◆


「サラはいますか?

これはどういう事ですか?


もしや・・葵ちゃんが・・」


「葵ちゃんが

どうしたのですか?」


ラックとアニー、デルが

今回仲間に加わったシズ、ヘルドを連れて

ルスタ学園長の元にやってきた!


「私は ここにいます!

ルスタ学園長!」


葵が姿を現した


「葵ちゃん

あなた もしかしたら・・・」


「やはり あなた方には

隠しておく事は出来ないようですね!


私は 巫女です!

今回のリムラ村救済の為に

起源の存在:神が私に現れて下さり

眠っていた力を 

完全に呼び覚ます事ができました!


さぁ!リムラ村へ参りましょう!

神が 我らを助けて下さいます!!


ガンメル村長!

今回の救済チームに加わってくれた

100人の有志達に 私から

言葉をかけても宜しいですか?


リムラ村にかけられた

悪根の術の支配から 

彼らを守る必要があります!

彼らの為に 

巫女として 祈りたいのです!」


「巫女様!

お言葉の通り なさってください!

我らは あなた様に

お従い致します!!」

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