第54話 なにを見ているのだろう
「雷斗くんこっちです!!」
僕はみんなと合流することができた。
「随分と早かったな」
「事がうまく運んだんだ」
「そ~か、それは良かったな」
超恥ずかしいことを言葉にして死にたいくらいだったけどそれのおかげで予定より早く皆と合流することができて良かった。それなりに恥ずかしくなった甲斐はあったようだ。
それはそうと、朝宮さんをどう誘ったらいいだろうか。
皆と行動しているとなると誘えるチャンスが少ない。どこかいいタイミングを狙うしかないか。
「今からブレイカーズの演奏始まるって!」
「お!学園のもう一つのスター来たな!生で一回見てみたかったんだよ!」
「じゃあ行ってみようか!」
「うお~~~!もう盛り上がってんじゃん!」
「流石は人気急上昇中の新生バンドだ!」
体育館全体に響き渡るギターの音
それと共に歓声が鳴り響いていた。
ブレイカーズ。
今現在、人気急上昇中のバンドチームらしい。
CDの売り上げやミュージックストアランキングで2週連続一位を獲得したとかなんとか。テレビ番組にも出演しだしたらしく今引っ張りだこのバンドなのだと。
それにメンバー全員がイケメンっていうのもあってファッション雑誌などにも抜擢されているらしい。(情報通の雪野さんと久遠の言葉)
僕と三月さんはテレビなんてあまり見ないからここで初めて知った。
以前からバンドやっている人達がいるとは何回か耳にしたことはあったが、今を動かすくらい人気なのは知らなかった。そんな話題のスターがこの学校にいるのだ。
「雷斗くん、いま楽しいですか?」
「いや全然。今無性にゲームがしたくなってきた」
「私も同感です」
現実を突き付けてしまうが、僕たちはわけのわからない歌を聞かされているだけなのだ。このバンドチームを少しでも知っていたら何か変わっていたのかもしれないが、あいにくそんな陽キャ陽キャした情報は持ち合わせていない。ただただ僕と三月さんは無関心のまま見続けているだけなのだ。今ほど一日の短い時間を無駄したイベントはないであろう。
学園祭は楽しいはずなんだけどな??
いや場違いなのは僕たちか・・・
「集まってくれてありがとう!!!みんなでこのライブ盛り上げようぜ!!!聞いてください!クーデター」
すげ~~~な、おい。
本当にもうライブじゃん・・・
皆もトリコになってるよ。これが話題の人気バンドか。
にしてもイケメンでムカつくな~~、なんか気分悪くなってきたわ・・・
イケメンは才能も保証されるっていう超高性能保険ついてんの意味わかんねぇよな。なんで凡人以下は友達どころか人望がないんだよ・・・
神様。不公平だぞ。
この時間耐えるの辛いな・・・・・・・・・
イケメンが眩しすぎる。
あ~~~~ゲームして~~~な~~~
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!
昨日投稿できなくてすいません!!
今日はこれ一本にします!!また明日、朝から作業します~~
今日はゲーム用で使うマイクが届いたんですけど想像以上に凄くてびっくりしました!!いろいろ音を拾う範囲とか決められたりして配信者になった気分でした!!
いつか皆さんとゲームしたいですね!
ではまた!次話のお楽しみに!!
立花レイ
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