学園の美少女と同居することになったんだが！？

第52話 別世界を見ているようだ・・・

「あ～～～～！もうどこ行ってたの？もうパフェ溶けちゃってるよ～」

「ごめん！ちょっとあってね！」

「先輩はどうしたの？」

「先輩早く来て！！」

「あ、あぁ・・・・・・」

「え・・・・・・えええええぇぇぇぇぇ！！！！！この人先輩ですか！？あのヘタレの！？」

「おい！ヘタレって言葉をこんな場で言うなよっ！！」

「す、すいません。あまりにカッコよかったので・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・」

もうここから早く立ち去りたい。

教室にいる全員の視線が僕のほうに向いている。こんな仕打ちを食らったのはあまりにも久しぶりで前に醜態を晒した記憶がよみがえってくる。

「え！何あの子超イケメンじゃん！あんな人いたっけ！」

「あんな子学校にいた！？」

「もう少し後に来てればよかった～～」

凄くざわざわし始めたのだ。

それに僕がさっきまで接客していた人と分かっていないようなのだ。

メイクどんだけすごいんだよっ！て感じだよな。

言ってしまえばどんだけ僕の素は残念な顔面しているんだよ！！

かえって悲しくなってくるのだが・・・・・・

「私たちがヘタレな先輩を改造しました！！いい感じでしょ！！」

「先輩のいいとこが全部出てますよ！！」

「少しいじっただけでこんなに別人になるなんてね。これがもとからのイケメンってやつよ」

「なんか凄い視線を感じるから今すぐにでもメイクを落としたいんだが・・・」

「落とすほどのメイドなんかしてないよ」

「へ？」

「さっきの話聞いてた？先輩は元からのイケメンなの！」

「いやいやお世辞はやめてくれよ」

「お世辞でも何でもないって。ちゃんとセットしてないから気づかないだけ」

「・・・・・・・・・・・・」

ぼ、僕がイ、イケメン！？

いやいやそんなこと、ねぇ～～？

ま、まぁ戻ってきた時の女子の反応は超！！！凄かったけど？？？

これは気の迷いだよな・・・？

「雷斗くん！？君は雷斗くんなの？」

「静さん、僕、前よりイケメン？」

「ちょっときて」

あ、終わった。

しかも浮かれて僕イケメン？とかアホみたいなこと聞いてるし、よく考えてみれば死ぬほど恥ずかしい。

「今まで何してたのかな～～～～（怒）」

「え、えっと・・・・・・・・・」

「まさか、当番中にセットしてたとか言わないよね～～～」

「こ、これには訳が・・・・・・」

「言い訳は無用！！！七瀬ちゃんいなかったらどうなっていたと！？」

「ホントにごめん！今度奢るから！」

「はぁ・・・でなんでこんなことに？」

「静さんの友達が僕をイメチェンするとかいって連れていかれた・・・」

「また急だね～～」

「みんなには言ってなかったんだけど、１時から少しの間だけ静さんと回ることになったんだ。だからその間は抜けることになるよ」

「へ～～そういうことね～～、ねぇ雷斗くん、咲奈のことは考えなかったの？」

「え？」

「咲奈は雷斗くんと二人きりで回りたいなって思ってるよ」

「・・・・・・」

「咲奈はそういうことが言えないだけであってきっと思ってるよ」

「私は一応伝えたから。あとは雷斗くん次第だよ」

「さ！あと少し！はやく手伝って！」

そう言って作業に戻っていった。

朝宮さんがそんなことを？

僕と回りたいだなんて思っているのだろうか。

だったら僕はどうする。

どうするんだよ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

あとがき

最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます！！！

今日、新しいギャルゲーを買いました！いろいろルートがあってキレることのないすごく良いゲームですよね！マイペースにやっていこうかなと思います。そして明日はプロレスを見ます！（まさかのここでプロレスファン告白）

話過ぎました。さぁ！雷斗はどうするのか！？次話もお楽しみに！！！

ではまた！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　立花レイ