第49話 商売繁盛!!

時刻は11時を回ったところだった。

結局あれからスイーツしか食べずにおかずを口にすることが一切なかった。凄く物足りない気しかしない中で当番を遂行することになった。


「凄い人の数だね・・・さて!やりますか!」


僕らが来た時には既にたくさんの人が並んでいた。教室のできる限りだが沢山の席を用意していたはずなのに足りないくらいだった。並んでいる人は男子も女子もいて、どちらかに片寄ってしまうということなくどちらにも人気があった。学園祭とは思えない数のメニューとトッピング、そしてメイド服と執事の衣装のインパクトも大きくどちらも生徒たちからは大好評だった。


「忙しいだろうけど頑張ろう~~!」


「まぁやりますか」


「気張っていこう!」



「皆さんよろしくです!またあとから合流しましょう!」


「うん!あとでね!」


三月さんのグループと交代して僕たちの番となった。






「2番テーブルにイチゴ2つとマンゴー1つ!トッピングはみんな白玉!」


「了解!」


「雷斗くんは3番テーブル拭いて!颯はお皿洗いお願い!」


「分かった」 「うい!」


当然ながら休む暇なく手を動かし続けていた。


「あ!お会計!私いく!」


とても4人で回していけるような状態ではなかった。そのくらい人だかりができていた。


「商売繫盛してるのはいいけどこれ材料足りなくならないか?もイチゴソースなくなっちまうぞ!」


「白玉も人気でもうあと少しかない・・・!けど買いに行ける余裕がないよ!」



「皆さん!飲み物買ってきましたよ!」


「いいところに来た!!七瀬ちゃん!いま材料がなくなってきてるから買ってきてくれないかな!私たち回すので精一杯で手が離せなくて!」


「わ、分かりました!!すぐ買ってきます!」


「イチゴソースと白玉買ってきてくれないかな?あと一応チョコソースも!」


「分かりました~~!行ってきます~~」


ちょうどいいところに三月さんが来てくれて本当に助かった。今が勝負時だ。ここでなくなりました!なんていったら資金の手は届かないだろう。三月さんには感謝だ。


「お待たせしました!イチゴパフェ2つとマンゴーパフェ1つです!」


「うお~~~!学園の美少女のパフェか!すげ~~~」

「やっぱり可愛い!!プラスでメイド服はチートだろ!」


一つ言い忘れていた。

学園の美少女のメイド服についてだ。これはメニューやトッピングなんかよりもよっぽどが魅力的なことだろう。男子が寄ってたかってくるのも理解ができる。これが一番の僕らの武器かもしれない。それはそれはとんでもない破壊力だ。学園の美少女がメイド服を着ているんだぞ?男子側としては妄想の世界でしかありえないようなことが起こっている。その姿を見ないわけにはいかないだろう。ここまでくるともう味とかどうでもよくなってくるだろう。


「朝宮さんすげ~な!もう天使じゃん」


「あはは・・・(笑)」


「3番テーブルにイチゴ2つとチョコ2つ!!」


「了解!まだまだ頑張らねぇと!」


こうして大変ながらも頑張り続けていた。

ただ一人僕はがっつりおかずが食べたいと思っていた。


                        つづく


あとがき

最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!

遅れてしまって申し訳ないです!

立花も朝宮さんのパフェが食べたいです!

では次回もお楽しみに!    

                      立花レイ

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