第48話 巡り巡って!
貼り終えて帰ってきた時にはもうセッティングが終わっていた。
その空間は教室とは思えないくらいの仕上がりだった。部屋全体にめぐらされている沢山のデコレーションがとてもいい感じに仕上がっていた。そしてたくさんの種類のメニューが貼り出されていた。イチゴにチョコにマンゴーに抹茶とどれもおいしそうなメニューだった。それに加えてトッピングでシリアルやナッツ、白玉などなど、ここはお店か!ってくらいの凄さだった。
そしてそれに後押しをかけたのが何と言っても衣装だ。
メイド服に執事の衣装。これはこれは相当な破壊力だった。
「す、すげ~な」
「だろだろ!思ってた以上のできだし、メイドの破壊力が半端じゃねぇよ!これは売れるぞ~~!!」
「よっしゃー!打ち上げの資金意地でも勝ち取るぞ~~!!!」
その言葉を言った瞬間みんなの雄叫びが鳴り響いた。
そして学園祭が始まった。
「タピオカあるじゃん!!買いに行こうよ!」
僕たちは当番が回ってくるまで食べ歩きしていた。
僕らの時間は11時から1時という一番ご飯を食べたいときに当番のため少しでも食べておかなくちゃならなかった。
「ん~~~おいしい~~!」
「おいしいね!」
「なんだこの食感、グミみたいだな」
初めてタピオカを飲んだ。グミとは言ったものの味が付いているわけではないため、よりわけの分からん食感に感じた。
こんなのが今では流行っているのか、なんというかこう、カフェオレがおいしいな。
「グミっていうのやめろよ、不味く感じるだろ」
「タピオカ味ないから美味いも不味いもないだろ」
「確かにそうだがな。これは食感を楽しむものなんじゃないのか?」
「それを僕に聞くな」
「わり~」
まぁとにかく普通にカフェオレを飲んだほうがいいということだ。僕にはタピオカの良さが理解できなかった。陽キャラはやはり分からん。というより女子か。
「次チュロス食べたい!!」
「いいね!」
そう言って歩き始めてしまった。
「だってさ雷斗、行くぞ」
「はいはい」
これ最初にスイーツ食べてて大丈夫ですかね?腹持ちしないような気がしてきた・・・ま、まぁ一旦ついていくか、あの二人楽しそうだし。そこで馬鹿みたいに正論ぶちかましても雪野さんに怒鳴られそうだし・・・ここは穏便にいこう。
「チュロスもおいしい~~!クオリティ高いね~~」
「おいしい~~」
「うめぇな!」
「!?!?これはうまいな」
「お前チュロスも初めて食べたのかよ」
「いや僕をなんだと思っているんだ。ボッチが都会にボッチで行ってチュロスをボッチで食べてるやついるか、いやいてたまるか」
「またお前の傷を深くしてしまった、ホントに悪かった」
「そこツッコむとこな!!逆に悲しくなってくるだろ!!今時の高校生でチュロス一回も食べたことない奴僕くらいだろ!!」
「そうだな、そんな奴はそうそういないからな、まぁけどそれも今日卒業できたじゃねぇか」
「それはいいことなんだろうか。」
「お前が悲しくなってくるとか言ったんじゃねぇか」
「それがいいこととは限らんだろ!」
「いちいちうるさいな!!いんだよ!経験だ、陽キャラの経験をもっとしろ!」
「お前もうるさい」
「はいはい!ケンカしないで次行くよ!」
「いや喧嘩じゃない!」 「喧嘩なんかじゃねぇよ!」
「あんたらどっちもめんどくさいわ・・・」
「あはは・・・(笑)」
そしてまた歩き始めた。
この後パンケーキを食べた。。。
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
まだまだ学園祭編続きますのでお楽しみ下さい!
学園祭いいっすねぇ~~楽しそうですね~雷斗たち・・・
因みに立花の学園祭は悲しかった記憶が・・・・・・
ではまた!!
立花レイ
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