第45話 から回る思考
みんなと海に出かけた日からあっという間に時は立ち学校が始まっていた。
早くも学園祭の準備に取り掛かっていた。
そんな中僕は海での出来事を思い出していた。
「いつか必ず先輩を振り向かせて見せます!」
静さんに言われた言葉。
あの言葉が引っかかって仕方がなかった。
僕が朝宮さんのことが好きという設定になっているという状況もだが。
祭りの時に必死になって探していたのは事実だけどそれだけで好きって断言されるのは少し違う気がしたから。
けど朝宮さんのことが嫌いってわけではないし好意を持っていないといわれれば嘘になるかもしれない。一緒にいる時間が増え沢山の朝宮さんを見てきた。その影響で意識というか気にしてしまったりすることが多くなった。だから静さんに言われたときはすごく曖昧な気持だった。
自分でも頭の整理がついていなくてあれからずっと考えてしまう。
「ちょっと一ノ瀬ちゃんと仕事してよ、ボーっとしてないでさぁ」
「あ、ご、ごめん」
学園祭の準備も手が止まってしまうくらいだった。
僕は少しずつ手を動かした。
振り向かせて見せます! か。
これから僕は静さんとどう接していけばいいのか...
いつも通り接していきたいけどそんなにうまくはいかないよな...
この様な状況になってしまった以上、接し方は変えていかなくちゃならない
静さんも勇気あるよな...き、キスだなんて...
僕には到底不可能だ......
けどまさかそんなことまでしてくるなんて...
あああぁぁ!わけわかんなくなってきた~~~
どうなっちまうんだよ!!
静さんは大分生意気な部分があるけどしっかりいい人なんだよな。
なんで彼女が僕みたいなヘタレに好意を抱いてくれているのが分からない。
いい人なんかこの世に腐るほどいるのにどうしてなんだろう。
けど僕には約束を果たさなくちゃなんなくて!そしてそれが好きな人......い、いや分からない...朝宮さんへのこともあるかもしれない......
ホントにこれからどうなるの僕......
けど静さんのことは考え直さないとな。
あそこまでされてしまった以上今まで通り生意気な妹みたいな存在として見るのは失礼にもほどがある。これからは一人の女性として見ていかないといけないな。
人まず頭の中で結論はだした。あとは行動次第
さてどうするか。
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!
そして新年あけましておめでとうございます。
今年は勝負の年だと思っているのでより小説に力をいれて頑張っていこうと思ってます!これからもよろしくお願いします。
そしてそして!これから展開早いですが学園祭編に突入していきます!!
そこでいろいろ起こるのでお楽しみに!!
ではまた!
立花レイ
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