第41話 海
「せんぱいつぎこっち!」
「分かった分かった!!分かったからちょっと待って...!!」
みんなが遊んでいるなか僕一人は静さんの妹の瑠美ちゃんに思うがままに付き合わされていた。
瑠美ちゃんはとても活発で海に入っては砂遊びをしたり、水鉄砲で遊んだり、またまた海に入って浮き輪で浮いていたりと元気いっぱいだった。
まぁ楽しんでくれていて元気なのは何よりなのだが僕のHPが問題なのだ。
普段は小さい子となんて関わることがないからこういったことには慣れていないのだ。振り回されているって言い方は悪く聞こえてしまうかもしれないが今はそんな感じだ。あちこちに行ったり来たりするから休める暇のないしHPがディフォルトで少ない僕にとってはとても厳しい戦いだ。
「せんぱいおそい~~~!」
「瑠美ちゃんはすごく元気だね...せんぱいにはそんな元気ないよ...」
「せんぱいよわ~い」
「よ、よわい......!?」
こんな小さな子にまで下に見られている僕は何なのだろう。
もうここまでくると才能だろうなと思う。
「けどるみもちょっとつかれた」
「じゃ、じゃあ少し休もうか」
そう言ってその場で座った。
「ねぇねぇせんぱいはなぎねぇのことすき?」
!?!?
どうした急に!?!?
そんな恋愛相談みたいに!!
お姉ちゃんになにか変なこと吹き込まれたのかな...???
そんなこと簡単にいってはいけませんよ?
分かりましたね???
自分でツッコミを入れた
「好きじゃないよ、瑠美ちゃんのお姉ちゃんはもっと凄い人が好きだよ、きっと」
ちょっと自分でも何を言っているか分からなかった。
どうやって返答したら瑠美ちゃんに伝わるか分からなかった。
「そうなの?だけどなぎねぇいつもせんぱいのことはなしてくれるよ?」
「そ、それは多分僕が変な人だからだよ...」
「へんなひと?せんぱいはへんなひとなの?」
「ま、まあどっちかって言われたらそうかもしれないね......」
ヘタレでネタにできるカスイ先輩なんて言ってもわかるわけないから簡単にまとめて変な人にしたけどやっぱりキツイ!!!
何でこうなったんだよ...!!!!
「る、瑠美ちゃんは学校に好きな子はいないの?」
とりあえずこの話を進めるのはまずいと思い話をそらした。
「いな~い!」
「けど、るみせんぱいがすき!!」
そういって笑って僕に抱き着いてきた
「僕は止めといたほうがいいぞ~~」
「なんで~~?」
「それは教えな~い」
「えぇぇ~ケチ!」
「るみなぎねぇにまけな~い」
「お姉ちゃんは違うよ~!!、さあ次は何で遊ぼうか??」
「るみおなかすいた~~」
「じゃあなにか買いに行こうか」
「うん!」
そう言って売店に向かった。
「.........先輩のバカ......」
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
結構海編続きますのでお楽しみに!!
一話が短くて申し訳ないです。許して......
立花レイ
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