第31話 僕らとテスト週間とテストの果て
「はぁ~~~~疲れた~~~~~」
「いったん休憩にしよっか!おやつ持ってくるね」
「ありがとう咲奈~」
「いよいよ明日からかテストも、今までで一番勉強したかもな」
そう。
明日、ついにテストがある
これまでやってきた成果を出す時が来るのである。
「最初のほうはふざけすぎてたけどな......」
「うるさいぞ!!今が良ければいんだよ!!」
まぁ確かにそれ以降は真剣に取り組んでたしな
いつもとは違う感じだった。
みんな順位を上げたいのは本当だからな
それはちゃんと伝わってきていたよ
「けど超真面目に取り組んでたよね!!私たち!」
「だよな!!今までの俺にはあり得ないくらい勉強したぞ!」
「これで順位が上がるといいな」
「なんだよそれ、他人事だな...」
「きっと上がるよ!みんな二人とも頑張ってたし!!」
おやつを持って言って来た朝宮さん
朝宮さんも真剣な二人に応えようと頑張ってたしな
順位が上がってほしいのだろう
そのおかげかいつもより張り切っていたしな。
「咲奈ありがとね!ついでに雷斗くんも」
「もう、驚いたりしなくなってきたな...心はとても悲しいけど...」
「あはは......」
「俺は感謝してるぜ!お前がいなかったら分からなかった問題もそのままだったからな」
「それはよかった。あとは本番でどうなるかだな、一応出そうな問題は一通りやったつもりだけど」
「なんだかんだでマニアックなところまで目を通したからな~、いけるんじゃないか」
「大体は勉強したところが出てくると思うがな」
「それさえ分かってればいつもより点数は高くなる!」
「よっしゃ!!みんな頑張ろう!!!」
「おう!!!」
そう言って僕たちはラストスパートで追い上げをするのだった。
そしてテスト当日の放課後
「とりあえず今回の科目はどうだった?」
「社会と科学は全部埋めることはできたよ!!けど数学の最後の問題は分からなくなっちゃった......」
「俺も全部埋めたぞ!迷った問題もあったけど何とか出来たよ」
「あってるかあってないかは置いておいて、前回のテストよりは書けたってことがまず良かったよ」
「そうだね!それだけで成長だよ!!」
「だな!!明日はなんだっけ?」
「国語と英語と物理だな」
「物理ヤバい.........」
「前教えたろ!まぁまた今日確認だな」
「よし!今日も頑張るぞ!!」
こうして一日目が終わった。
そして時は流れテスト順位結果の日がきた。
テストの順位は貼り紙に出される
これは公開処刑だと思うのだがみんなの勉強意識を高めるためだとこの学校はこうしているらしい。
「貼り出されるぞ!!」
そして先生が貼り紙をはった。
みんなが駆け寄っていく中
真っ先に騒ぎ出したのが
「学園の美少女が今回一位だ!!!前回は12位だったよな!?」
「おいおいマジかよ!?学園一の美少女で成績も一位かよ!!完璧すぎんだろ!!」
そんな声がたくさん聞こえてきた。
「え!?!?咲奈一位なの!?すごすぎでしょ!!」
「そうみたいだね...(笑)」
自分が見る前に分かってしまうくらいの騒めきだった。
「私たちは!?......あ!私91位!!」
「俺も79位だ!!!高校生活初めての二桁だ!!うれしいなこれ!!」
「なんで私よりあんたのが高いのよ!!ムカつく~~~」
「俺の勝ちだ!!次頑張りな!!」
「くぅぅぅぅ~~~~~~!!!絶対次は負けん!!」
そんなことを言い合っている二人
僕はそれを眺めていた。
すると朝宮さんが横で
「良かったね!無事に二人とも二桁とることができて!」
「そうだね。良かったよ。というより朝宮さんが一位なのに僕は驚いているよ」
「私もいつもより頑張ったからね!」
教えながらであまり勉強ができなかったと思いきや一位を取るあたりがとてもかっこいいと思った。
流石は朝宮さんどんなところでも凄い人だ。
「雷斗~~お前は何位だったんだ?」
「8位」
「8位!?!?」
「いやすげーな.....それもそうか。勉強してないで二桁取ってたんだしな勉強したらそりゃその順位とれるわ」
「僕のことはいい、とにかく目標達成できてよかったよ」
「じゃあ今日は飯食い行こうぜ!!」
「いこいこ!」
そう言って僕たちは地獄のテストを乗り越え呪縛から解放されたのであった。
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
次話もお楽しみにください!!
そしてTWOWORLDのほうも深夜になると思いますが修正して投稿する予定なのでよろしくお願いします!!!
では!また明日!!! 立花レイ
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