第20話 僕と後輩と準備
いよいよ体育祭も明日というところまで迫ってきてた。
「ついに明日ですね!体育祭も!ここまで長かったですよ...」
「そうだな~、なんだかんだでいろいろ会議とかあったし大変だったな」
体育祭の準備をしてきて数週間が立つ。
沢山の討論をしてきた。案を出しては取りやめての繰り返しでホントに決まるのかよって少し心配もしていたけどこうして何とか間に合ったので良かった。
そしてこんなに体育祭実行委員会で大変なんだと実感した。
もう二度とこんなカロリーを消費することはしたくないと.....
「当日は少しは楽になりそうで少し気が楽です、それに対応は全部先輩に任せるつもりなので!!!」
「それは少しどころではなく完全に楽だな......」
「そうですかね~?私的には先輩といるだけで結構つらいんですけどね...!」
「ちょっと静さん??そういったことは口に出さないほうがいいってこと知ってる?」
「ごめんなさい。知りませんでした!!!」
「知らないなら仕方がないな~~.....ってホントに冗談抜きで悲しくなるからやめてね??」
「アハハ!先輩は面白い人ですね!!私こんな面白い人初めて見ました!!」
「思ってなさそな感じだがな.....まぁそんなことよりさっさと最後の準備終わらして帰るぞ、僕は早く帰りたい」
「そですね!やりましょう!」
こうして最後の仕事をやり始めた。
「先輩ってホントに友達いないんですか?」
ぶっ!!ちょっといきなりデリカシーのないこと言ってこないでくれるか??
危うく殴りそうになっただろ...
「ま、まぁ僕は友達って思ってないが付きまとってくる輩はいるぞ」
「唯一近づきて来てくれる友達にそんなこと言っていいんですか??ホントに嫌われますよ...というか嫌われてほしいです」
「なんてこというやつだ...そいつは陽キャラなんだけどな、なぜか知らんが絡んでるちょっとヤバい奴なんだ」
「ホントにヤバい奴ですね......こんな陰キャラと一緒にいて何が楽しいんですかね??」
「ちょっと静さん!?!?それ以上は......」
「”悲しくなるからやめろ”ですよね?(笑)」
「分かってるなら言ってくるなよ...生意気な後輩め」
「ホントはこういう後輩に憧れているんじゃないですか~~??」
「ここまで鬱陶しい後輩はいらないな」
「なんですかそれ...!鬱陶しくないです!!」
「もうその返答が大分鬱陶しい奴の言葉なんだが?」
「聞こえませ~~~ん!!!」
耳をふさいで返してくる。
この厄介な後輩をどうにかしてほしい...
言葉が堪えないやつだな......
「よっと!!こんな感じですかね!あとはトラックに線を引くだけですかね!!」
「そうだな、これやってさっさと帰るか」
「レッツラゴー!!!」
そんなことを言いながら小走りで線を引いていく後輩
「丁寧にやれよ~~!!怒られるの僕なんだから!!」
「任せてください!!」
ニヤニヤした顔でこちらを向き敬礼してくる
ホントに大丈夫か......
こうしてホントの最後の仕事をこなしていた。
「ふぅ~~、やっと終わりましたね!!」
「これで残すは当日だけか」
「明日も頑張りましょう!!」
「全部僕に任せるとかなんとか言ってなかったか??」
「それは冗談ですよ、流石の私でもそんな丸投げはできませんからね、適度にサボります!!!」
「結局サボるのかよ......」
「当り前じゃないですか~~!!先輩はちゃんとパシリますから!!」
「なんかもう凄いね静さんは......」
「これは先輩だから言えることですよ?他の先輩になんか言えませんよ!!」
「ちょっと特別感あると思いきや中身を覗いてみたら思いもしないことを見てしまったって感じの文面やめてね??」
「なんなんですかそれ......まぁとにかく!!明日はよろしくお願いしますね!!」
「こちらこそよろしくな」
「では私はこれで!!!バイバイで~~す!!」
笑顔でちょっとあざといのが少しムカついたがはやく帰りたいから言葉にはしなかった。
いよいよ明日
夏という名の青春が幕を開く
まぁ適当に頑張りますか。
僕はそっとそんなことをつぶやきながら歩いて行った。
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
いよいよ体育祭が始まります!!
青春だ!!!
雷斗や朝宮さんたちの活躍を見たいですね!!!(自分が書くんですが...)
お楽しみに!!!!
立花レイ
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