第15話 僕と美少女とデート パート2

僕たちがショッピングモールを出るときには辺りはもう薄暗くなっていた。


「もう結構暗いね~~」


「こんな時間までいるとは思わなかったよ」


「楽しいことだとあっという間だね~~~!」


「そうだね、あっという間だ」


「それにしても一ノ瀬くんクレーンゲーム上手だね!!一発でこのぬいぐるみをとっちゃうなんて!!私驚いたよ!!」


「そんなのたまたまだよ、おいてあるところが取りやすいところだったから」


「たまたまでも凄かったよ~私にはあんな技術ないからね!!」


「そういってくれるとうれしいよ」


そんなことを言いながら次の目的地まで歩いていた。


「次はお花見だね!!」


「夜遅くなる前に行こうか」


緊張とかするなよ僕!!

夜のオシャレな空間に困惑してはいけないぞ!!!

僕にはこんなこと初めてだからホントに緊張するけど...


頑張れ僕...!!!!



朝宮咲奈



時はさかのぼること一日前


雷斗くんとデートを控えていた私は前日になって無性に緊張してしまい紅葉に電話をかけていた。


「どうしたの?急に話したいことなんて。雷斗くんとなんかあった?」


「どうして雷斗くんと問題があったあったことが前提なの!?!?!」


「だって最近の咲奈の相談事なんて大体雷斗くん関係じゃん」


「そうだけど......」


「今回はどうなの?」


「私、明日雷斗くんとデートすることになったの......」


「ええええええええ!!!!!!デート!?!?!?!なんで言ってくれなかったの!?!?」


紅葉もデートなんて考えてもいなかったと思うからとても驚いていた。

それに私が勇気が出せずに進展なしでずっともじもじしていたからっていうのもあると思う。



「今回は相談事とかなしで自分で頑張りたいなと思ったけど緊張しすぎて...」


「それでかけてきたってことね」


「う、うん......」


「デートはどこ行くの?」


「お買い物とお花見をします...」


「いいじゃん!センスは悪くないね!」


「案は全部雷斗くんが決めてくれたんだ」


「なかなかやるね~~あの子、まあ颯とかに聞いてそうだけど......お花見はいつ頃行くの?」


「お買い物してからだと思うから夕方以降になると思う」


「いいねいいね!!ロマンチックじゃん!そこで何か進展させないとだめだね!」


「ななな、なにを!?!?」


「咲奈はさ~雷斗くんのことなんて読んでる?話すときとかさ~」


「名字で呼んでる......」


「そこで名前呼びしてね!ロマンチックという力があるから大丈夫!」


「そんなこと言われても...!!」


「大体なんで一緒に暮らしている人が名前同士で呼んでないの??私なんか会ったときから”雷斗くん”って言ってたよ??」


「それは......言いずらいし......」


「何もじもじしちゃってるの!?そんなことで緊張してたらデートなんて一生できないよ!!!なんでそれでデートなんてできるの!!!逆にすごいわ!!!」


「うぅ~~~~............」


「だからここで一皮むけないと先になんて進まないよ!!」


「そうだよね......!!私頑張らないと...!!」


あの時の約束をいつか......


「勢いで名前くらい呼べるよ!!!緊張するかもしれないけど頑張るんだよ!!」


「うん。ありがとう、紅葉。じゃあまた学校でね!」



という会話をしていた。


だから今日は頑張らないと......!!!



そんなことを考えているとお花見のスポットにたどり着いた。


「わあ!綺麗~~~!ライトアップされててよりきれいになってる!」


「ホントにきれいだね。ちょっと侮っていたよ」


そこにはたくさんの満開のお花たちが咲いていた。たくさんの色がライトアップされ、色が浮かび上がってきてとても美しい。


「歩いてみて回ろっか!」


「そうだね、いろいろ見てみたいし」


こうして私たちは歩きながら見ることにした。


「これも綺麗だよ!!みてみて!」


「綺麗だね、ホントどの花を見ても綺麗だ。」


そして......


「その......雷斗くん、また一緒に遊びに行こうね....!」



私はこの言葉とともに彼に笑顔を送った。

                   つづく



あとがき

最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!!

明日も投稿する予定なのでよろしくお願いします!!!

デート編もクライマックスです!

僕のかいているバトル小説のTWOWORLDのほうも一話が投稿されているので

良かったら見てみてください!

では!また明日!!お会いしましょう!!    立花レイ












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