第14話 僕と美少女とデート
デート当日。僕たちはデートらしく待ち合わせをしていた。
「男たるものデートで遅刻厳禁!...とは言ったものの30分前は早すぎたか??」
遅刻してはならんと勢い余って早く来てしまった。
着いてすぐってのも緊張してしまうからこれで良かったのかもしれない。
ホントに緊張するな~~、デートなんて初めてだししかも相手は学園一の美少女だし!!今にも心臓が張り裂けそうだ。考えるだけで恥ずかしくなってくる。
けど今日はしっかりしないと!!
そんなことを考えていると僕を呼んでいる声がした。
「一ノ瀬く~ん!ごめん!待った??」
「いや僕も今来たとこだよ、それにまだ集合時間前だしね」
「ホントだ!!こんな早く来てたんだ私たち!」
「心配性ってやつかな?(笑)」
「そうかもね(笑)じゃあ行こっか!」
そんなことを話しながら歩いて行った。
「ここもでかいな」
「ここに来るのは今日が初めてなんだっけ?」
「うん、基本でかいショッピングモールは行かないからね」
「そっか~」
「じゃあまずはバイト用の服買います?」
「そうだね!」
「これとかどう?あんまり目立たないほうがいいって言ってたよね?」
「うん。それでいいんじゃないかな?シンプルだし安いし」
バイト用の服だから特にまじまじ見る必要性はあんまりない。
こんなところで時間を費やすのも無駄だし早く済ませておきたいな。
「じゃあこれ買おっか!」
来て早々に決まってしまった。
「次はどうする?一ノ瀬くんどこか行きたいとこある?」
「僕は本屋くらいだから最後で良いから朝宮さんの行きたいところで良いよ」
「じゃあ、お言葉に甘えて...!」
少し嬉しそうに言ってくる朝宮さん。
それに耐えられず目をそらしてしまう。
「う、うんじゃあ行こうか」
くぅぅぅぅぅぅぅ~~~~~~!!!!!
そんな目で見ないで!!!!恥ずかしいから!!!
もう!可愛い!!!天使のようだ!
これ僕、今日一日保ちますかね??もう怪しいよ???大丈夫か??
「わ~!これこれ!買いたかったんだ~!」
嬉しそうに僕に言ってくる朝宮さんに今にも浄化しそうになっていた。
耐えろ!僕!こんなところで浄化してらんないぞ!
最近になってから前よりも緊張が凄くなってきている。
どうしてかは分からないけど鼓動が激しくなっている。
「よ、よかったね!買いたいものがあって!!!サ、サイズ!自分に合ったサイズはある?」
「うん!あるよ!あってよかった~、あっ!これも可愛い~いろんな色があるんだ~」
すると後ろから僕たちに向けて声が聞こえてきた。
「その服はカップルに人気なんですよ!!お揃いの服良いですよね~、是非試着してみませんか?」
カップル!?!?!?
カップルだと!?!?!?
まあ無理もないか傍から見たらそうだよな~、こんな休日に付き合ってもない男女が来るわけもないよな~...これどうすればいいの?
まあやんわり断るか
と思いながら朝宮さんの方を覗いてみると...
朝宮さんもこちらのほうを向いてきていた。上目遣いで
ちょっ!!やめて!!もう僕を倒そうとしてこないで!!
って、あ、あれ?
「い、一ノ瀬くん...お揃いだって...き、着てみない?」
ええええええええ!!!!!!
着るの???お揃いって!!!カップルでもないのに...!
というかカップルって言われたところには突っ込まないんだね!!
ま、まあ着てみるだけなら...
「き、着てみようか」
僕がそう言うとパッと目を輝かせて嬉しそうにこちらを見てくる。
そんな笑顔を見てると何でもOKを出しそうになる。
学校では真面目な朝宮さんがプライベートでは子供のように喜んでいるからギャップが凄い。それもまた良いのだが...
「こんな感じ!!どう?に。似合ってるかな...?」
白いがベースで真ん中に赤で"beautiful"と書いてある服だ。
シンプルな服しか着ないから分かる。それはいいと。
おおおおおおお!!なんだこのオシャレな服は!!!!
こういった服がオシャレっているのか!!!
なるほどな!!やっぱりシンプルイズベストって言葉は最高だな!!!
この僕でもオシャレって理解しているくらいだからな!!
相当オシャレだぞ!これ!
「いい!!似合ってるよ!!すごく!可愛い!!」
「か、可愛い!?えっと、その、あ、ありがとう...!」
「え!?あ、う、うん!じゃ。じゃあ僕着替えるよ!」
僕は自我を忘れて僕そうしてしまったようだったので慌てて言葉を並べた。
って何やらかしているんだ!!!
け、けど悪いことを言っているわけでないからほんとはいいんだけど...
変な風に思われたらって考えると悲しくなってくるな...
ま、まぁいい、とりあえず着替えるか
僕は気持ちを抑えて試着した。
「おまたせ、どうかな...??」
「似合ってるよ!!かっこいいよ!一ノ瀬くん!」
「あ、ありがとう」
僕が着ているのは朝宮さんと同じ服の真ん中の"beautiful"が青いバージョンだ。
これはほんとにカップル感があるな。
けど全然悪くない服だ。シンプルでかっこいい!
「お客様お似合いですね!いい感じです!」
「ありがとうございます。これどうする?」
「一ノ瀬くんとお揃い...買いたいな...」
「え!?ま、まぁ!似合ってたし買ってもいいかもね!」
「買おうよ!!お揃いの服!!!」
「じゃ、じゃあ買いますか」
「ありがとうございます。ではレジのほうへお願い致します。」
や、やべえええええええええええ!!
勢いでお揃いの服まで買ってしまった!!!!
確かにいい感じの服で朝宮さんもとても似合っていたし可愛かったけど...
とんでもないことになったな...
カップルでもないのにお揃いの服...
嬉しいような気もするし...複雑なことには変わりないけど...
ま、まあ朝宮さんが喜んでくれたならそれでいいんだけどね。
「ありがとうございました~!」
店員さんの声とともに店を出てきた僕たち。
「お揃いか~今度またきた時に着よ!!」
「う、うんそうだね」
「ありがとね!一ノ瀬くん!」
「こちらこそ」
僕たちはそんな平和なことを言いながら歩き、次に向かうところを話し合った。
二人きりなのは緊張もあり少し不安だったけどうまくやっていけそうだ。
たまにはこういったこともいいかもしれない。
そしてまだまだつづくデート
この時間がとても和み楽しい。
時が過ぎるのがいつもより早く感じた。
つづく
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!!!
今日は2話投稿しました!疲れました!!(自分が悪い)まだまだデート編続きますのでお楽しみに!!!明日はバトル小説のTWO WORLDの0話を修正して一話も書けれたらなと思っています!TWO WORLDに関しては毎日投稿の中で週一で投稿していこうと思っているのでそちらのほうもぜひチェックしてみてください!
では!また明日~~~! 立花レイ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます