第10話 僕と転校生とゲームと真実

「とりあえず五分前には来たけど三月さんはいないみたいだな」


昨日約束していたMMOを一緒にプレイするというわけでゲームを開いていた。


ラング 「あ、セブンさんどもっす!誰かと待ち合わせですか?」


セブン 「そです。リア友と待ち合わせしてます」


ラング 「やっぱり待ち合わせ場所ってみんなここなんですね(笑)」


セブン 「いつの間にか定着してましたよね(笑) ラングさんも待ち合わせですか?w」


ラング 「勿論です(笑)」


ギルドメンバーと話ながら待っていた。




そして時は過ぎていき.....



集合時間から数十分経った。



「何してんだあいつは!!!」


つい三月さんのことをあいつ呼ばわりしてしまった。


僕はため息をつきながらスマホを手に取り連絡をした。


「三月さんもう集合時間から20分経ってますよ?」


すぐに既読が付いた


「それはこっちのセリフですよ!!何してるんですか!!!」


「何してるって僕は集合場所にいるよ!!!」


「いるんですか!どこら辺にいますか?」


「噴水広場にいるよ」


「え?」


「私もそこにいます...」


「嘘をいうな!ここには僕のギルメンの人しかいないぞ!」


「その人なんて名前ですか...?」


「セブンって人だよ。聞いて何になる、早く来て」


「私がセブンです...」


「いやいや......冗談はよしいてくれ」


「じゃあ私今からスタンプ押しますね」


「おう...」


するとスタンプがセブンと書いてある名前の上に表示された。


「まじか....よ..」


「まさかほんとに同じギルドのの仲間だったなんて...ありえもしない話ですよ」


「ここは現実だよな!?夢じゃないよな!?なんなんだこのアニメ的展開は!!どんだけ世界狭いんだよ!!??」


「ほんとに狭いですね...驚きです...」


「どんな確率なんだ...」


「というかじゃあ、あの変態は三月さんだったのか!?あれが知り合いだったなんて...」


「いいじゃないですか!!!現実とは違うことができるのがMMOです!」


「そうだとしても変態キャラはないだろ...」


「もう、うるさいですっ!!!」


現実では陽キャラながらゲームオタクでこんなボッチの俺に話しかけてくる時点で

もう変態になっているような気がするが...

まあ今はそんなことはいい。僕は言いたい。


何でいつも僕の周りでこんなあり得ないことばっかり起こるのだろうか。

運命?

嫌なことが起こっているわけではないからいいのだが、本当に何なのだろう。

すいついてくるように衝撃が起こる。もうそういう体質といっていいと思えるくらいに次々と衝撃が僕を襲ってくる。終わりが見えない階段のようだ...

神様は何をそんなに僕をこのような人生を送らせるのだろうか。



拝啓

こんにちは。初めまして。一ノ瀬 雷斗と申します。

突然ですが神様。僕はこれ以上”衝撃”はいりません。

そんなのはいいから”彼女”をくれませんでしょうか。

彼女いない歴17年目なんですよ。そろそろ僕にだってイチャラブの一つや二つ起こってもいいのではないだろうか。

僕は今までたくさんの苦難を乗り越えてきました。マルチプレイでクリアするようなこともずっとシングルプレイでクリアしてきたのです。


しかし


しかしです。


それに見合った対価が僕に来てくれません。

神様!!なぜでしょうか!!


ふざけてるんですか


いやふざけてますよねこれは。なんなんですか

“衝撃“が多すぎて最近HP節約できてないんですよ。

こんなに濃い人生を送って来た僕ですよ!!

可愛い完璧ヒロインくれませんか!!

ほんとによこせください。


神様どうか“衝撃“だけを極ぶりするのではなくラブコメ的展開も用意していただけないでしょうか?お願いします。  

                        敬具


「はぁ...まあそんなこといつまで言ってても仕方ないしな、ダンジョン潜りますか」


「そうですね...よし!切り替えていきましょう!!」


今回も思いがけない真実を知ってしまった。

最初の方は驚いたがもうこういった展開が何度もあったためか余韻が残っているということはなくなっていた。

なんか慣れてきてるな...やめて!!こんなのに慣れてたらほんとにこういう展開テンプレになってきそうだから!!ほんとやめて!!


慣れてきている自分が怖い...


だからそろそろ僕にラブコメをさせてくれ~~~~!!!!!!




ていうと大体遠ざかっていくよね...




けど願います




僕にラブコメさせてくれ!!!


                     つづく



あとがき

最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます!

これから気合いれて毎日投稿頑張ってしていこうと思います!投稿できないときはあると思いますが、できるだけ投稿できるように努力しますので応援の程よろしくお願いします!!また次話でお会いしましょう~~    立花レイ











  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る