第8話 僕と美少女とゲーム
「ごはん食べ終わったら一緒にゲームしない?」
ゲーム!?!?
あの美少女で真面目な朝宮さんが!?!?
変わった日もあるものだな。
けど朝宮さんがゲームやろうだなんて珍しい。
一体どうしたのだろう。嫌なことがあったからゲームで気分転換したいとか?
いやそれは置いておいて......
僕は今から朝宮さんとゲームするのか!?!?
あの朝宮さんと!?
異次元でしかないな.........
「それは全然いいんだけど急にどうしたの?ゲームなんて興味なさそうなのに」
「私も一ノ瀬くんのやってるゲームやってみたいな~って思って...」
「僕がやってるゲームはあんまり良いじゃないんだよね...オタクの廃人がやるようなゲームだから......」
そう。僕がやっているゲームはみんなでワイワイやりながらできるゲームではないのだ。オタクがガチになって徹夜してレベル上げをする悪魔的ゲームだ。朝宮さんのようなほとんどゲームに触れてこなかった人にとっては全くもって楽しくないだろう。
「これはどう?二人で協力したり、対決したりする、いわゆるパーティーゲーム」
「それ楽しそうだね!やりたい!」
「じゃあ これをやろうか」
何でこんな風になったのかは分からないが悪いことではない。朝宮さんがゲームの魅力に気付くかもしれないしな。もしそうなってくれたら大歓迎だ。
そんなことを頭にちらつかせながらご飯を食べ始めた。
ご飯も食べ終わりひと段落着いたところで早速ゲームを始めていた。
「くっそ~...勝てなかった!!やっぱ一ノ瀬くんは強いね!」
ソファーに倒れこむように座る朝宮さん。
その姿は無防備で下着が今にも見えそうな勢いだった。
僕は慌ててすぐに目をそらした。
いかんいかん!何をしているんだ!これじゃあただの変態だろ!!!
朝宮さんは清楚だぞ!!そんな目で見たら失礼だ!!
わざとやっているわけではないんだ!落ち着け雷斗!!!気を確かに持つんだ!!!
「いや朝宮さんの成長の速度に僕は驚いたよ!頭がいい人は理解力が早くて羨ましい限りだよ」
何とか気を保つことに成功した。
朝宮さんは学校では 真面目な優等生だが家にいるときはおっちょこちょいなとこがある。いつもそれで緊張してしまう。早く耐性を付けたいと緊張するたびに思う。
「そんなことないよ~一ノ瀬くんの教え方が上手なだけだよ~、ゲームって楽しいね!こんなに楽しいとは思わなかったよ!」
「ゲームの楽しさを知ってくれてよかったよ」
ゲームの楽しさを理解してくれてよかった。また暇なときにでもやってみてもいいのかもしれない。次やるときは久遠たちも呼んで。
「これ協力してたまごを運ぶってかいてある!これやってみようよ!」
子供のようにはしゃいでいる朝宮さんを見て改めてよかったと思った。
ゲームをあまりしたことがないからこそパーティーゲームをやってよかった。
一人でやるより複数でゲームしたほうが面白さや楽しさを知ることができる。
僕もいつも一人でゲームをしている人だから
まぁMMOのギルドメンバーは置いておいて......
リアルの人とこうして一緒にゲームをするのは久しぶりだしとても新鮮でいつもよりゲームが楽しく感じた。
やっぱりゲームは複数でやったほうが楽しいな。
友達いないけど.........
というか何で僕はパーティーゲームを買ったんだ???
僕はボッチだぞ??
ああ......そうか希望を抱いてしまったのか
友達ができるかもしれないと......
とても悲しくなってくる。。。
けど今こうして朝宮さんとゲームして喜んでくれたのは買った甲斐があったなと思った。
もうこのゲーム何年前に発売したんだよ......
そしてこの後もたくさん遊んだ。
「はぁ~楽しかった!!!またやろうね!今度はみんなも呼ぼうよ!」
「そうだね、またみんな誘ってやろうか」
「うん!」
満面な笑みで僕のほうを見てくる。
いつまでも彼女には笑顔でいてほしいと思った。
朝宮咲奈
お風呂にはいって自室に戻った。
「楽しかった~!!あんなに楽しいなんて!!ゲームってすごい!それに雷斗くんとたくさん話せた!少しは成長したかな?けどまだまだ!頑張らなくちゃ!って私は何を考えているの!?」
これはモヤモヤをなくすため!やきもちなんてしてないもん!!
ってだから何言ってるの私は~~~~!!!!
けどまた一緒にできたらいいな......!!
こうしてモヤモヤがなくなりそうでなくならない非日常の一日が幕を閉じた。
あとがき
最後まで読んでくださった読者の皆様ありがとうございます。
短めの話になってしまってすみません!次回は転校生出てきます!お楽しみに!
明日また投稿するかもなのでその時はよろしくお願いします!!
立花レイ
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