ひたすら『無職転生』見てた。

原作よりも漫画版よりも面白かったアニメ4選。今までアニメを信じて見ててよかった【岡田斗司夫/切り抜き】


26:44~


参照。


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 岡田斗司夫さんの切り抜きで、「原作超えしたアニメ 四選」

 という切り抜きがあった。


 そこで紹介されたのが、


 ピンポン

 進撃の巨人

 メイドインアビス


 ここは、おかげさまで、全部見ていた。


 で、「無職転生」が紹介されていた。


 オレはこのアニメを、正直スルーしていた。

 原因は「今までアニメをニコニコで見ていたから」。

 つまり「ネタバレされたくないから、日常系ばっか見ていた」のね。


 ただ、本作はアマプラでもやっているので見ることに。


 特に、岡田氏の語っている「いい原作改変」に注目して視聴してみた。



 以下の点を、岡田氏は絶賛していた。

 



「語らないエモさ」




 雪のシーンで、春を待ちながら幸せな冬を過ごすはずだったのに、

「身重の妻を面倒見るメイドが妊娠」

 という話になって、急に雪に覆われた家が「逃げ場のない、静かな修羅場」と化す。


 OPテーマと家を覆い尽くす吹雪、中にいる女性二人だけを流して、重たい空気感を出す。

 このエモさが良いのだと。




「今までにない、異世界の描写」




 どうも、なろう作家WEB作家たちは、

「中世ヨーロッパ風に書かないと!」

 という縛りを自身に課しているのではと、岡田氏は語っていた。


 そんな中、本作は

「中東風」

「アジア風」

 という感じで、今までにない世界観を出している。


「視聴者が見たことのある品をあえて出し、それを異世界の住人が売っている風景を見せる」

 ガラス陶芸が、中東アジアの名産に見える。


「米がある」

 実際オレも見てみたが、主人公たちがベトナム風の民族衣裳を来た運転手が操るみたいなゴンドラに乗って、ちまきを食べているシーンが。


「街の中にゾウがいて、牛に荷台を引かせている」

 異世界の動物をあえて出さない。


 ことにより、より異世界感を出すことに成功している。




「モブキャラの掘り下げ」



 シリーズの中盤、主人公たちは魔物ばかりが住む過酷な環境の大陸に投げ出される。

 その大陸の冒険者ギルドには、憎たらしい馬面の冒険者がいた。

 弱者から搾取して、家族を養っていた。


 その話の数話後、この馬面の冒険者と、ヒロイン・ロキシーが仲良く対話しているのだ。

 この二人はどうも、かつての知り合いらしい。

 ここは、原作にない場面だそうだ。


 この場面で表現しているのは、

「ロキシーが古強者である」

「馬面もロキシーも同じく、綺麗事だけで世の中を渡っているわけでない年齢に達している」

 であると語っている。


「アニメ版の無職転生は、論理で動く原作と違って、キャラが感情で動いているとわかる。そこがエモ」


 これだわ。

 

 大昔、長渕剛主演の「ボディーガード」ってドラマで頻繁に、

「奥さん、これは理屈じゃねえんだ!」

 と、感情で動くキャラを掘り下げていた。

 本作も、そういうスピリッツに近い。


 物語やキャラの奥行きっていうのは、こうやって出すんだなーと、勉強になった。


 マフィア梶田さんも、主演の杉田さんとの対談で

「無職転生は、スタッフに愛されていますよね」

 といっていたが、ようやく意味をつかむことが出来た。

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