『東京を舞台にした作品書けない』コンプレックス

『地方民、東京舞台の作品書けない説』ってないかな?


『兎鞠まり』さんの『Ghostwire: Tokyo』の実況を見ていた。

 東京に人が消滅して、怪異にとりつかれた主人公が幽霊と戦うホラーアクション。

 

 それを見ながら、

「東京舞台の作品て書けないよなー」

 と、コンプレックスを再燃させていた所。


 オレは大阪人、堺市民で、滋賀から先に行ったことがない。 

 母の実家が愛媛なので、愛媛ならあるが。


 行きたくても、ご時世的に遠出できず、行けないのだ。

 

 東京を舞台にしたゲームは多い。

 実在する街を練り歩くので、馴染みがある人にとっては

「実際にゲーム世界に入り込んだ」感覚にとらわれるだろう。

 ゲームによっては「変貌しすぎて共感できない」町並みになっている作品もあるが。


 こういった、「実際に存在する街並み」を舞台にした作品は、みなさんは書くだろうか?


 オレとしては、架空の都市にしてしまう。


「作品世界の舞台になればいい」

 と考えもあるが、

「しょっちゅうリアルの街並みが変わる」

 ことが多い。


 デパートはすぐに潰れ、次々と新しい団地や商業施設ができる。

 昨日まであったものがない。

 書いている間に、時代が追い越してしまう。

 ノスタルジックな作品を書くならまだいいが、若者向けのリアリティのあるものではマイナスに働く。


 そのジレンマに耐えかね、「現存する街を架空にして書く」かんじ。


 まして、若者相手なら「東京という街」でないと感情移入できないのでは、という閉塞感すら感じる。


「リアリティを求める現代ファンタジーなら、舞台は東京でしょ」的な閉鎖感が漂う。

 

 地に足のついた現実の街に忍び寄る異界の存在、というだけでゾクゾクするのはわかる。


 地方民では味わえない感触だ。


 まして、オレの住む家は団地。

 場所もベッドタウンで、商業都市でもビジネス街でもない。


 その分、神社が近いのでスピリチュアル的な雰囲気には困らない。


「競うな! 持ち味を活かせ!」とすべきか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る