「持っているのに足りないって言うな」という、すきづきんさんのブログにめちゃ共感

 すきづきんさんの『ノベプラ面白いんだけど! 2日前に戻りたいんだけど!!』でも言っていたが、オレも

「持っていると自覚しているのに足りねぇアピールする輩」

 のお話は好きじゃない。

 

(引用)

「小説や漫画で散々、転生して無双してぇなぁ……って夢見ながら、今手元にある自分の器のスキルをガン無視している」

(引用終わり)


 こういう系のお話が苦手。


 で、いざ転生してみると「足りない」とか文句言う系よ。


 あと、ラブコメだと

「それなりに恵まれている環境なのに、『周囲にバレると大変』だって迷惑がっている系のラブコメ」

 とか、ありえん。


 そんなんだから、オレは友情系ちょい百合に走るんだ! 

 あっちの方が、欲望に忠実だから!

「明日ちゃん」最高!


 ブログを読む感じで、ニュアンスやご意見は多少違うのかもしれないが、

「自分の持ち味に疑問をいだいている系の主人公」

 を、オレは基本的に作らない。


 嫌なものはイヤ、できないことはできないのだと自覚し、生きている人が好きなので。


 どちらかというと、

「自分の生き方、プレイスタイルにこだわり、愛着を持っている系」

 は好き。


「スライム300年」は、元社畜が魔女に転生して、スローライフを生きる。

 他人にも過労をやめさせる。


「くまくま」は装備にクマグッズを強要されているが、最終的には受け入れている。

 召喚獣のクマもキライじゃない。


「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」

「シャングリラ・フロンティア~クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす~」

 も、自己のプレイスタイルに誇りを持っている。



「本好き」は……主人公があまり好きではないので……。


 自作で例を上げる。



『おっさん、魔王の玉座になる -幼女魔王と一緒に座っているだけでレベルMAX!-』

 幼女に愛される体質にコンプレックスがあるが、基本幼女魔王を守るために持ち味を活かす。



『レアドロップしない男、魔法付与装備を生成できる女スライム魔王に溺愛されて、【レアアイテムを破壊する殴りウィザード】として覚醒!』

 レアアイテムを壊す力を持つが、自分はレアドロップしない呪いがかかっている。 

 最終的には受け入れて、自分の力を最大限活かす方向へ。


『「好きだから追放する」と、同性の勇者から言われました。ボクは全力で逃げます!』

 見た目女子がコンプレックスの少年が、有事の際はその力を最大限利用する。


 どちらかというと、

「自分の生き方、プレイスタイルにこだわり、愛着を持っている系」

 は好き。

 いわば、共感度外視の変態好きなのだ。

 だからといって、「自分の欲望以外のことに対しては非人道的」なら引くが。


 小説を読みに来ているので、「普通の人の感性」とかどうでもいいのである。


「ほんとはマジで嫌なんだけどね」アピールは、激烈萎える。


「転生なんてしたくなかった」

「本当は冒険したくない。イヤイヤやっている」

「実は手伝いたくない」

「弱い人を助けたいわけじゃない」


 マジトーンで言われると、すっごく萎える。

「それがかっこいいでしょ」みたいな感じで使われると、マジで最悪だ。


 だから追放とか好きではないのだろうなと。

 キライなら、「こっちから願い下げだ!」くらいやってほしい。


「なんでガマンした挙げ句、追放なん?」


 っと思ってしまう。

 こういった「普通の感性」が異世界に入ってくると、激萎える。

 

 シャーデンフロイデや、一般的な感性が必要なのはわかる。

 ただ、「読者の共感を呼ぶための仕掛け」だとわかってしまう段階で、つまらなく感じ取ってしまうのだ。


「そこまでしないとお客を呼べない作品なんだな」と。


「実は好きだったんだ!」って、言葉では言わないけど突き抜けた作品なら、好きなんだ。


 オレは「作者の『こういうのが好き!』というものに惹かれて読むから。



 だからオレが一番好きな作品は、『小説 スーパーカブ』なのかも。

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