『何作目で書籍化が決まりましたか?』と聞くのは、大間違い

#長編何作目で書籍化決まりましたか?


 という「プロ作家への質問」タグが、ついったで話題になっている。


 で、

「一作目でデビューしました!」

 という意見を眼にして阿鼻叫喚している作家志望者が大量発生した。


「やっぱこのひと天才!」という意見の嵐。



 だが、よく考えてほしい。


「言葉に踊らされていないだろうか」と。



 俺が思うに、本タグは、


「質問の仕方自体が間違っている」


 と思っている。




 正確には、


「書籍化まで、『何文字』書きましたか?」


 と聞くのが正解。


 だってよく考えてみてよ。



 仮に一作目で書籍化したとする。


 だが、彼らは書籍化まで「ずっと連載をし続けていた」わけだ。


 それまでに書いた文字数は、いかばかりか?


 たいてい、「なろうで書籍化」という作品は「長い」。


「30万文字以上は書いている」のがざらではないだろうか。


 70万文字、多い作品だと300万文字くらいは書いていて、まだ完結すらしていない作品もちらほら。



 単行本一冊分の「10万文字」書いてデビューなら、本当にやばい。

 ガチの天才だろう。

 でも、その人だって

「書籍化するまで、何度も第一話から推敲し続けていた」

 かも知れない。



 書籍化するってのは「面白い話のストックがある」というケースがほとんどではないだろうか?



 これはプロ作家も同じ指摘をしていて、


「自分がデビューしたとき、六年ワナビしてその間200万文字書いていた」


 とコメントしている。


 よって、言葉だけ受け止めてはいけない。


 ちなみに、オレは

「三〇本以上書いて、賞二つ取った」

 けど、まだ書籍化達成してない。


 ただ、「それがどうした?」とも思っている。


「いやいやこれからでしょ」と考えているので、周りがデビューしようが焦らない。


 要は、大事なのは


・書籍化したいのか、ちゃんと目標を見直す。


・周りと比較しない。比較するなら過去の自分


・書籍化が目的の一つであるなら、その人が

「どういった努力をしているのか」

 を見極めて、参考にする。


 てことじゃないかと。

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