第7話 アニーとデル

「ラック遊ぼう!」

ルレオ商店の双子の兄弟

アニーとデルが誘いにきた!


「ダメダメ!

オレは忙しいだ!!」

ラックはふたりの誘いをあっさり断った


デルはラックと同い年だがラックとは

幼馴染でラックのことが

好きだと宣言していた!


ラックはデルに対して恋愛感情はなく

ただの友人の妹という存在だった


「どこに行くの?」


「また!今度な!」


「ラック~!!!

何で最近遊んでくれないの?」

(デルはふて腐れている)


ラックに好きな人が

できたみたいだぜ!


「誰よ!?」


「オレもよくは知らないけど

リムラ村の子でどうも

訳ありな子みたいだぜ!」


「リムラ村?

どうしてあんな田舎の村の子を

好きになったのよ!?」


「信じられない!!

そんなのウソよ!!」


「サラさんのお店で

住みこみの仕事を

してるらしいから

今から見にいこうぜ!


もしかしたらそこにラックがいるかもね!」


「行く!行く!先に行っていて!

私は後から行くから!!」

デルはまだ会っていない葵に対して

強い嫉妬心を抱いていた


「リムラの田舎娘?

わたしとの格の違いを見せてあげるわ!」

デルは家に戻り母から

誕生日にプレゼントされた

スンツヴァル王都街で購入した特別な服に

(絶対負けないんだから!!)


■□■◆◇


デルは ラックと親しくしている

葵という少女がリムラ村の子だと聞き・・

以前聞いた噂を思い出していた・・


「リムラ村って確か 廃村になった村で

ほとんど人が住んでいないと 聞いていたけど

ガデム村との交流もほとんどないわよね・・


それに薄気味悪い事件が 多数起きていたような・・

父さんから

リムラ村には決して 

行ってはいけない!と言われていたわ・・・


リムラ村の少女?

どんな子かしら・・・」

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