第2話
白タンクトップの男
「あ~それにしても、腹へったなぁー。」
銀縁メガネの男
「そういやぁ、朝から何も食ってねぇなぁ。う~クタクタだよ…。何か食わねぇとな…。」
すると黒シャツの男が、白タンクトップの男の
黒シャツの男
「そこの1番上の
黒シャツの男に言われ、グレーのスチール製の棚の横に居た、白タンクトップの男が立ちあがった。
白タンクトップの男
「ん?!これか?!。」
白タンクトップの男が段ボールを下ろし、ガムテープを
白タンクトップの男
「おーこりゃ
俺、けっこう好きなんだよ。でもこれって飲み物が無いと、
俺はグレーのスチール製の棚の、1番左の下の段ボールを取り出し、ガムテープを剥がした。そして、350mlのミネラルウォータを取り出し、全員に
銀縁メガネの男が、
銀縁メガネの男
「お前、よく水の入った段ボールの
誰にも
白タンクトップの男
「はん、本当だねぇ。」
俺は
その通りだ。何も考えず…
何故だ?
ヤバい!考えろ、考えろ、
く…ヤバい、頭が、頭が
すると黒シャツの男が、俺の
黒シャツの男
「ははは笑、そりゃ知ってるさ。
こいつと
だから知ってるのさ。
水と食料は
銀縁メガネの男
「なんだよ、そうゆう事かよ。…わかった。」
黒シャツの男
「んー、なんだ?何かすっきりしねぇ言い方だな?
何が気に入らない?。」
銀縁メガネの男
「いや、俺はあんたの事は
黒シャツの男
「おいおい、コイツとはもう3年の付き
銀縁メガネの男
「あー…それは知ってるぜ。
ただな…
指示があったとはいえ…あとで、よくよく考えたら…あまりにも…なぁ…
まぁ、何て言ったらいいかわかんねぇけど…
俺の
ふぅ~、いや、すまねぇ…
思い過ごしだろうな…。勘弁してくれ。」
黒シャツの男
「俺に
謝るならアイツに謝れ。」
銀縁メガネの男
「あーわかった。すまなかったな、ほれ、このとおりだ。」
銀縁メガネの男は軽く頭を下げ、謝る気などまるでないような
だが俺は内心ドキドキしていて、それどころではなかった。何故なら、今、
そして俺は、
俺
「イヤ、気にしないでくれ。」
右手を
俺は心の中で、
「俺と黒シャツの男とは、3年の付き合いなのか…
じゃあ白タンクトップの男とは…
銀縁メガネの男とは…どれくらいの付き合いなのか?
どうやって知り合った?
俺が黒シャツの男の命の恩人って…
何も思い出せない…
もし、下手なこと言ったらOUTだ!
そんなことを考えながらも、俺は
みんな
すると、白タンクトップの男が急に
白タンクトップの男
「あーあ~、キンキンに冷えた
銀縁メガネの男
「あー、ビールもいいけど、
俺はレモンをぎゅーっと
黒シャツの男
「ふふ、俺は
お前らも
あ、そーだ、たしかお前はあのーあれだったよな、なんだった…あれ、
なぁーお前、なんだったかな?。」
黒シャツの男は俺の方を見、
俺を
!…俺は
「俺は一体何が好きだったんだ?…。」
心がざわついた。
三人が俺に
俺は心の中で「くそ、思い出せない…何か言わなきゃ…えーい、ままよ!。」
俺が
黒シャツの男
「おーそうだそうだ、思い出した。
こう見えて
なぁーお前、
俺はすかさず
俺
「そ、そうなんだよ。
ジンジャーエール
白タンクトップの男
「ハハハハハ、何だよ!一滴も呑めねぇのかよ、
銀縁メガネの男
「くくく、おいおい、そんなに嗤うもんじゃねぇよ、呑めねぇー奴ってのは
俺は
俺
「あ、何がそんなに
なめてんのか!コラ!
俺がどんな人間か、きっちり
俺は
すると黒シャツの男が俺の前へスッと立ちはだかった。
黒シャツの男
「おいおいおい、待て待て!落ち着け!
な、とにかく落ち着けって、な、落ち着け!。」
黒シャツの男は、そのまま俺の前から素早く後ろへ
それでも俺は、その黒シャツの男を引きずりながら突進していく。
黒シャツの男は、俺に引きずられながらも必死で二人に言う。
黒シャツの男
「おら、お前ら!早く謝れ!早くしろ!さっさと謝れよバカヤロー!。」
と言いながら、羽交い締めは
その状況と、俺のあまりの怒りに
白タンクトップの男
「わ、わかったって、す、すまねぇ!本当にすまねぇ!
銀縁メガネの男
「い、いや、俺もちょっと冗談が過ぎた。すまねぇ。な、だからそんなに怒らねぇーでくれよ!。」
だが、俺の怒りは
俺
「冗談だぁ…この野郎…
ほうー、そうかよ、冗談かよ…
だったら俺もこれから、てめぇらグッチャグッチャにするけどよ…
ただの悪い冗談だからよ…気にしねぇで大いに笑ってくれよ…。」
その声は自分でも驚くほど、
すると今度は黒シャツの男が…
黒シャツの男
「おい…俺が待てって言ってるのが
その声は何の
その、あまりの
俺
「ふーーー、わ、わかった、すまない…。
ちょっと
黒シャツの男は少しホッとしたような、
しかし、
黒シャツの男
「分かればいい。でもまぁ…お前らしいよ。」
俺は、その言葉にハッとした。
そうか!?今、自分でも思ってもいなかった、
言葉や態度が出たけど…
本当の俺は、こうゆう感じだったのか。
しかし、そう感じている間もなく、黒シャツの男が続けざまに言う。
黒シャツの男
「お前は
黒シャツの男が言い
銀縁メガネの男
「本当に恐ろしいのはあんただろ。いつも
あんたはそれをやってのける…。
俺は今まで、色んなワルを見てきたけど、
あんたほどの人間は見たことねぇ…!
だからこそあんたと
黒シャツの男
「おいおい、そんな
俺はそんな人間じゃねえよ。
ただ、
しかし、銀縁メガネの男は、いかに黒シャツの男が恐ろしい男なのか、ということを
銀縁メガネの男
「
黒シャツの男
「冷酷無比じゃねえ。
ああするしかなかったから、そうしただけだ。あの時、ああしなかったら
だからあれは、
白タンクトップの男
「そ、そのとおりだぜ。俺達が誰もが
でもみんな、今、
そして、黒シャツの男がみんなを
黒シャツの男
「おいおい、
あのなぁー俺が言いたいのは、俺達は
こんな所で、
俺達が揉めたら
黒シャツの男が言い
俺の頭の中は
黒シャツの男の言ったことも、
銀縁メガネの男の言ったことも、
白タンクトップの男の言ったことも、
話の
内容は分からず…記憶がなかったのだ。
そう…、自分が言ったことさえも…
自分じゃない誰かが、頭の中で言った事を、
そのまま言葉にした
そして頭の中に、一つの
ズキッ
確かにあの時…俺とこの三人は…
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