第10話

七海の発表会

七海の名前の由来は、母も私も海が好きだし、世界で活躍して欲しい、と思ったからと伝えている。

七海は幼稚園のお友達の影響で、バレエやピアノを習いたい、と言い出したので、4才からレッスンを始めた。

バレエもピアノも、世界共通で海外で活躍している日本人もたくさんいるから、夢は大きく!バレリーナかピアニストか!七海の将来を楽しみにしている。

そして、七海が1番偉いと思うのは、バレエを台風でも雪が降っても、休まない所だ。

今までみたいに車で送迎してあげられないのに、1人でバスと電車に乗って行く。

いつも、とても心配だけど、働いているからゴメンね。

幼稚園の時からの、お友達のりっちゃんと一緒だから頑張れるみたいだし、元タカラジェンヌの先生の事が大好きで、褒められるのが嬉しいらしい。

先生は宝塚仕込みで、レッスンだけでなく、お行儀作法や、気配り、目配り、お掃除、と小さい子なのに色々教えてくださる。

そして七海は、とにかく頑張っている。

親バカだけど、七海は歯並びがキレイで、頭の形が良く、首が長くて、バレエにピッタリのスタイルだと思うから。

私はバレエは習ってなかったので、頑張って!凄い素敵!としか言えないけど、ピアノはつい一言、もう一回ここのフレーズを練習してみてって言ってしまい、反省している。

だって、大先生にも、「七海さんは、歌えている」(cantabileで弾けている)と言われているし、私よりずっと上手で、指も長くて卵のタッチだからピアニストになれる、と思ってしまうのだ。

春はピアノの発表会。

大先生は、海外の古い楽譜を持ってらして、素敵で珍しい曲を選んで下さる。

当日は、間違えないよう、そして暗譜して弾く。緊張して、こちらまで、手が冷たくなってしまう。七海!頑張って!

今回は2曲を弾いた。とても上手だった。

パパとママも見に来てくれ、パパが七海は本当にピアノが上手だから、絶対にやめさせちゃダメだよ!と感激していた。

夏はバレエの発表会!

7月の暑い中、毎日リハーサルが行われる。

七海は、トゥシューズで足がマメだらけなのに、休むとか言わない。

レオタードも、赤とブルーと紫に着替えて、発表会は、とっても素敵だった。

女の子のママって楽しい!

パパやママも見に来てくれ、とても感激していた。

七海ありがとう!私は幸せだな!

先生方ありがとうございます。

そしていつも全力で応援してくれるパパとママありがとうございます!





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